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十六夜 京也

十六夜 京也さんの口コミ一覧 - 6件

  • 5

    彼女は私の人生の栞です。

    彼女は折につけ私の前に現れていた。

    通学電車で単語帳をめくる姿。
    放課後の教室で屈託なく笑う姿。
    思いがけず立ち寄った書店でのアルバイト姿。
    取引先の受付嬢。
    あるいは配属が一緒になった同期。

    見かける度、気になっていた
    ちょっとムリめの彼女。

    そんな彼女の秘密の部屋に居る。

    「あの時のままだ・・・」

    彼女は決して笑顔を絶やさない。
    「楽しいから。嬉しいから。」

    そしてつつましやかに、
    「見つけてくれてありがとう。」

    私は夢を見ているのだろうか。
    こんなにも満ち足りた気持ちになったのは
    後にも先にも彼女が初めてだ。

    夢なら夢で構わない。
    いっそ醒めないでいてほしい。

    だが今は彼女が夢を見せてくれることを
    素直に受け入れようと思う。

    なぜなら私はかりそめの客だから。

    令和7年3月某日

    スカートとPUNPEE
    「ODDTAXI」を聴きながら

    十六夜京也
  • 5

    魔法にかけられて

    とは2007年公開の某洋画の
    タイトル。

    「永遠の幸せなど存在しない世界」とされる
    現代のNYに異世界のお姫様が突如現れるというものだ(Wikipediaより)。

    果たしてここ日本ではどうだろう。

    こんな時代だからこそ映画よろしく
    お姫様の1人くらい(⁉︎)は目の前に舞い降りて
    ほしいものだが、それを私ごとき一般人が望むのはあまりにも虫が良すぎる。


    だが絶望するのはまだ早い。
    彼女に逢ってからにして頂きたい。


    彼女の笑顔、仕草、立ち居振る舞い、
    その他諸々、正しく
    「現代の」プリンセスとしての素養を
    充分に有していると言える
    (異論は認めない)。

    彼女が街を歩けば、そう、ただのありふれた
    あの道、あの場所がたちまち特別なものへと
    姿を変えて私の心の奥底に記録され、
    そして想い出となってよみがえる。

    それを魔法と呼ばずして何と言う。

    彼女は今日も何処かであまねく人々に
    魔法をかけている。
    そしてそんな至福の時を過ごし、
    幸福感に満たされた人を生み出し続けている。いつかの私のように。



    令和7年8月某日

    田中公平「時の河を越えて・・・」
    を聴きながら
      
              十六夜京也
  • 5

    二輪の愉悦

    その時、君は「風」を見る。
    私の身体の周囲を流れてゆく「風」を。
    それは時に鋭く、時に熱く、私の身体に
    まとわりつく。
    その芳しい香りに誘われて否応なく
    ペースが上がってゆく。
    ひとつひとつのステージをクリアする度、
    パートナーとの一体感と信頼感が
    増してゆくのが手に取るように判る嬉しさ。
    今日はどこまでいこうか。
    否、どこまでいけるだろうか。
    思いのままに身も心も委ねる事を決めた時
    心臓は唸りをあげ、五感という五感が刺激され歓喜の咆哮にわななく。
    そして感じるのだ。生命の充足感を。
    そして堪能するのだ。
    二輪で疾ることの愉しさを。

    ・・・おっと、筆が滑ってしまった。
    すっかり「二輪車」の乗車の感想を
    綴ってしまったようだ。

    おや?

    果たして、これはどちらの「二輪車」
    の感想なのだろうか。その判断は
    賢明な読者諸兄弟の手に委ねたいと思う。

    ただしひとつだけ言えるのは
    いかなる場面であってもしおり女史は
    間違いなくそれに応えてくれる
    最高のパートナーであるということだ。


    令和7年9月某日

    原田真二「タイムトラベル」
    を聴きながら
             
              十六夜京也
  • 5

    任せてて安心、つきの姐さん(個人的見解)。

    つきの姐さんとは今回のセッションプレイの
    前に訳あって一度お手合わせ願いましたが、
    普段から発信しているプロ意識の高さを微塵も感じさせないフレンドリーさに
    まずは圧倒されました。
    しかし、そこはつきの姐さん、随所に滲み出る確かなテクニックと気配りの素晴らしさは
    隠しようがなく、ただただ彼女の手のひらの中で踊らされるがまま。が、それが心地よい。
    いわゆる、「これがいい。これでいい。」
    状態。
    そんなつきの姐さん、セッションプレイの
    中でのイニシアチブ対決で僅かに見せた素の姿がとてもいじらしく、すっかり姐さんの虜に。

    皆さん、いつも気張っている
    つきの姐さんに入る時はぜひ労りの
    心をお忘れなきよう。

    令和7年9月某日

    忌野清志郎「雨あがりの夜空に」
    を聴きながら
            
             十六夜京也
  • 5

    しおりの定理

    「華の都」東京台東区の北の端、
    ここ千束に「しおり」という名の
    泡姫が存在するという。
     
    彼女の人気はすこぶる高く、
    その美貌と人柄に惹かれた者達が
    今宵も逢瀬を重ねている。

    彼等は口々にこう言う。
    「彼女でなければならない。」

    一体、彼等をここまで駆り立てるもの
    は何なのか、長年の疑問だったのだが
    ついにある手掛かりに辿り着いた。

    「しおりの定理」

    この世に数多居るしおり研究者が
    一生をかけて挑戦している
    未解決問題のひとつだ。
    その問題を解いた者は
    いわゆる「しおりクロニクル」に
    永久にその名が刻まれるという。

    面白い。
    しおり研究者の末席を汚す者として
    その名を挙げるに相応しい
    絶好の機会ではないか。

    果たしてその難問の解とは。
    優しさか温もりか、はたまた・・・
    そしてその解法には
    まず、ある「大前提」が必要だという。

    現地調査の要有。
    全ての事象は現場にあるということは
    論を俟たない。

    そうして調査・研究の為幾度も
    彼女のもとへ足を登楼(はこ)ぶ度、
    私もいつしか彼女の魅力に
    籠絡されていることに気がつく。
    そればかりか、そのために積極的に
    諸々支度をしている始末。

    だが、それが楽しいうえに嬉しい。
    そのためなら今は全てをなげうっても
    良いとさえ思っている。

    これを「しおり効果」と名づけよう。

    「しおり効果」の前では艱難辛苦も
    意味を失う。
    それを乗り越えた先には
    彼女の笑顔が待っているのだから。


    さて、ここで賢明なる
    読者諸兄弟ならお気づきのことであろう。


    「しおりの定理」とは。
    「大前提」とは。


    もはやどうでもよいだろう。
    それは永遠の謎なのさ。




    令和7年10月某日

    Perfume 「ネビュラロマンス」
    を聴きながら

               
                   十六夜京也
  • 5

    SHIORI’s Birthday Anniversary Tour 2025    [CHRONICLE]

    秋晴れの11月某日、7月より繰り広げられた
    しおり姫生誕記念公演(S.B.A.T. 2025)の
    千秋楽がここ東京で開催された。

    今回のツアーのコンセプトは
    「歴史探訪」とのことだが、
    [CHRONICLE]というタイトルに
    彼女の思惑が垣間見え、
    様々な想像を掻き立てられる。
    答え合わせはいつか。逸る気持ちに胸が躍る。

    いつものデートを思わせる様な可愛らしい装いでステージに現れた彼女がまず披露したのは
    「こもれび」。
    柔らかな光が優しく彼女を包み込み
    長い黒髪を美しく彩る。
    まるで絵画を切り取ったかのような
    その姿に息を呑む。

    続いての「桜」は静謐な雰囲気の中で
    心と心が熱く激しくぶつかり合う
    濃密な刻の流れを感じる本公演屈指の
    名ナンバー。
    それでいて居心地の良さを存分に
    味わえる高い演奏技術に舌を巻き、
    彼女のひとつひとつの所作に心揺さぶられる。

    そして彼女のステージではお馴染み
    曲の合間に巧妙に仕掛けられた
    演出の数々に思わず頬が緩む。
    オーディエンスをひとときも
    退屈させまい、
    楽しんでもらいたいという心意気が
    伝わる瞬間だ。

    幻想的な導入部が印象的な
    スローチューンである「蜻蛉」。
    観客を非日常の世界に誘い、
    演者との絶妙な掛け合いを楽しませてくれる。
    まさかこんな光景が観られるとは。
    これまでにない趣向に思わず目が眩む。

    ラストの「カワセミ」で
    新たな刺激と興奮、さらに深い知見を
    得られた中、今日の答え合わせが。

    [CHRONICLE]とは「歴史の記録」。

    随所にヒストリカルな意味を含ませた
    セットリスト。
    ややもすると[History]と受け取られ
    かねないところを敢えて違う単語で
    表現したのには(彼女の)
    人生のクロニクルの1ページに
    加えて欲しいという想いがあったから。
    そしてそれがその「栞」になれば、
    という願いから。

    一体、この公演にどれほどの
    時間と手間をかけ準備をしてきたのだろう。
    その全てが最善であったかはわからない。
    しかし、誰にも負けないと自負する量の愛情が
    ステージの随所、随所に散りばめられ、
    そしてそれに満面の、極上の笑顔で応え、
    表現する彼女の姿に心を打たれるのだ。

    こんなアーティストは唯一無二。
    そんな彼女の特別な公演の目撃者
    となれた事を本当に光栄に思う。

    そしてお約束のあのコールで
    千秋楽の幕が降りるのだ。


    「こんな、こんな、素敵な、素敵な
    女の娘に惚れないやついるーっ?」


    ・・・次の台詞は言わぬが花、という事で。


    SHIORI’s Birthday Anniversary Tour 
       2025 [CHRONICLE]

        〜SET LIST〜

                      01.こもれび
                      02.Chronicle 
                      03.桜
                      04.蜻蛉
                      05.カワセミ
                   <アンコール>
                      06.JAPONISM


    令和7年12月1日

    木村聡子、他 「真実の愛のキス」
    を聴きながら
                  十六夜京也