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Blog@arabian嘘とXとビデオテープ~前回のあらすじ~ パーソナルトレーナーのパーソナリティ面に そろそろ限界を感じてきているアカリ 「僕がヘッドギア付けて 電車乗ったら変ですかねぇ?」 「私なら通報しますね」 「やめてくださいよ! 事情聴取されちゃうじゃないですか!」 「このヘッドギアは吊革から 顔面を守るためだとか 扇風機見るために 乗車するつもりだったとか」 「そんなイカれた理由が 果たして社会通念上通用するかどうか」 「駅員室なり警察署なりで 試してもらえばいいじゃないですか」 「う~ん…もしそんなことになったら アカリさん証言してくれますよね?」 「勿論、証言しますよ」 「じゃあ安心です!」 「でも私の思った通りのことを 証言させてもらいますから」 「助かります!」 「思ってもないこと言われたら 困っちゃいますからね!」 「そこは誓って正直に話すんで大丈夫です」 「あの人、前から頭おかしくて… 鞄から吊革出て来たじゃないですか? あと使い古したグローブとか…」 「これって全部 傷害事件に繋がるような匂いしますよね?」 「あとはもうお察しの通りかと思います。 彼はワケのわからない理由を並べて 逃げようとするでしょうけど 耳を貸さないでください。 あの人は、狂ってるんです!」 「なんでですか! 嘘は辞めてくださいよ!」 「傍から見たら あながち嘘とも言えないんですよ、これが」 「どこがですか!真実はひとつです!」 「いい加減、ご自分を客観視する 器量をお持ちになってください」 「じゃあ、それも頑張るんで! みんなで北海道行きましょうよ!」 「これ以上 扇風機に巻き込まないでください! ミンチになるのは あなただけで十分ですッ…!」 …この人 トレーナーとしては超優秀なんですけどね 極端な人ほど有能というかなんというか アカリの極端と合わせて両極端ですね どもね 🍎アカリ🍎 X DM 公式LINE ✉️arabi_akari_otoiawase@outlook.jp ご予約詳細は🈁ブログ一覧
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Blog@arabianお父上の吊革~前回のあらすじ~ 怪奇・扇風機男との禅問答 「そういえば僕が扇風機に 憧れを抱いたのは3歳の頃なんですけど」 アカリの間違った後押しによって 水を得た魚、否、風を得た風車の如く 男の扇風機回顧録は止まりません 「お父上にずっとせがんでたんですよ 扇風機が欲しいって」 「電車に乗る度に あれが欲しいって何度も」 お父上も大変だなぁ てかお父上って こやつ、さては武士の生まれじゃな? 「そしたら、4歳の誕生日の時に… 吊革買ってくれたんですよ!電車の!」 「エッ…!? ナンデツリカワナンデスカッ…!?」 「いや、お父上も流石に 電車の扇風機買うわけにはいかないから せめてもってことですかね?」 「だから4歳の時は一生懸命 その辺の何かに吊革巻き付けて ぶら下がってたんですよ」 「可愛くないですか!? 4歳の子供が片手に吊革もって ぶら下がってるのって!」 コエエニキマッテンダロッ…! オヤコソロッテッ…!! 「でも、吊革のおかげで 扇風機も上の方にある気がしてきて」 「思えばあれもイメージトレーニング だったんですかね?」 「吊革持ってるだけで 回転してる羽根が見えて 涼しさすら感じてきたんですよ」 あらあら、こいつぁ想像以上に ヤバいとこまでキマッちまってるじゃないの てか、それ4歳の時の話だよね? 情操教育の成れの果て? そのうち巨大カマキリと戦うん? 「アノ、ソウイウハナシ アンマリワタシトカイガイニハ シナイホウガイイデスヨ?」 「え?何でですか?」 「イヤ、モウ フツウニアタマオカシイトオモワレルンデ。 ドモ。」 「?そうですかね? あ!でも僕、そういえば ウザイとかキモいとか言われるの 結構嬉しいんですよね!」 ダメだ、もう何もかも手遅れだコイツッ…! 「ジャア、アノ ボクハイカレポンチノ ドMデスッテイエマスカ?」 「アカリさん! 僕はイカレポンチのドMです!」 ……… 気を付けよう 素直さ余って ローブロー お後がよろしいようで 🍎アカリ🍎 X DM 公式LINE ✉️arabi_akari_otoiawase@outlook.jp ご予約詳細は🈁ブログ一覧
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