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Blog@arabian🤴 エリザベス・テューダーの一生~あらすじ~ 怒りに任せてはダメ 碇に任せないのもダメ 勝利を目前に風が吹き その場に留まることも 英国艦隊に近づくことも 陣形を保つことも 出来なくなってしまったスペイン艦隊 傍では主力艦が操作を誤って 航行不能になり フランシス・ドレイクに拿捕されたり 火薬庫代わりだった補給船が 事故で爆発して航行できなくなったり もうグダグダ スペイン艦隊、完全に戦意喪失 撤退を余儀なくされたものの スペイン艦隊の船も銃撃戦と 砲弾戦で穴だらけになっていた 帰国途中、艦隊の多数が 船体がもたなくなり沈没していきました 沈没を免れるために 船を沖に停泊させても 今度は沖の要塞に待ち受けていた 英国兵に虐殺されてしまいます ブリテン島の沖に停泊すると 虐殺されてしまう スペイン艦隊は最短ルートで帰れずに 迂回を与儀なくされます 長い長い迂回の航行に 耐えれず沈没する船団 停泊した先で虐殺される船団 スペイン艦隊の帰路は凄惨だった なんとこのアルマダ海戦での スペイン艦隊、戦いで沈んだ船より 帰り道で沈んだ船の方が多かったそうな 命からがら逃げ帰って 生き延びることが出来た兵は 艦隊のたった三分の一 一方で実に二万の兵が悲惨な死を遂げた これには流石のフェリペ二世も ショックを受けた 「最強国である我が無敵艦隊が… 弱小英国艦隊にボロ負け…?」 しかしフェリペ二世は立派でした ヤケになったり乱れたりしなかったんです これは凄い!普通、こんなこと起きたら 自暴自棄になっちゃいますよ 流石、名君と語り継がれるだけあります 指揮官を罰することもせず この後、ちゃんとスペイン艦隊も 立て直したそうな 人材采配はアホだったけどね! あと碇切ったヤツは罰した方がいいよ! アカリは許しませんからね! とはいえ、英国との戦争に 大敗したことで経済は破綻 財政はドンドン逼迫していき ダメになる一方 アルマダが負けたことで 完全にスペインの流れが 変わってしまいました 「スペイン大したことなくね?」 「弱ってるから略奪し放題じゃね?」 スペインの国としての 地位は失墜していき 海賊行為で富も奪われ それに相反して出費は嵩む それでもまだフェリペ二世の治世では 国を保つことが出来ていました しかし彼以降 フェリペ三世、四世…彼らは凡人でした フェリペ四世に至っては 無能王なんて言われる始末 国の辛い時を継ぐのが エリザベスのような名君ならば 何とか保つが、凡人だと潰してしまう 何ともわかりやすい結果です 一方、艱難辛苦を全て退け 潰れる寸前の英国を 何とか保たせたエリザベス1世 エリザベスの勝因とは 何にも増して、内紛をさせなかったこと にあると思いますね 並外れてバランス感覚に長け 人の扱い・活かし方が上手く 人の采配を間違えなかった 女性というハンデがありながら 国内・宮廷内を纏めることが できていたことにより 英国の崩壊を防ぎ、守り切った 苦難に満ちた幼少期 勉強に打ち込んだ青年期 姉から疎まれ殺されかけ 女王になっても苦難の連続 その一つ一つを解決しながら 戦争さえも乗り越えた この後もエリザベスは山積みな問題に 頭を悩ませながら 女王という宿命に生ききります 最後に…英国女王エリザベス1世… 生涯独身を貫いた彼女には 当然子供がいなかった 自分の後継者についても 何等意向を漏らしてはいなかった しかし、晩年の彼女がスコットランド国王 ジェイムズ6世に送った手紙には イングランド王位継承を 仄めかすものがあり その意を受けた宰相ウィリアム・セシルも ジェイムズとの極秘交渉を始めていた そしてエリザベス1世は70歳で崩御 特使ロバート・ケアリーが 3日3晩馬車を飛ばして エディンバラに向かい ジェイムズの イングランド王位継承決定を報告 イングランド国王 ジェイムズ1世の誕生である この日からスコットランド・イングランド 両王国は同一人の国王を戴く 同君連合となり それ以後現在に至る400年 王朝は幾度かかわれども 二つの国の国王は常に ジェイムズ1世の子孫が務めている 現在の英国王家は今日に至るまで 処女王エリザベスの血ではなく 断頭台にたおれた メアリー・スチュアートの血を 受け継いでいるのです ~英国テューダー朝が スチュアート朝に至るまでの 長い長いお話でした。完~ 🍎アカリ🍎 ご連絡はこちらブログ一覧
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Blog@arabian🤴 最強vs最弱~前回のあらすじ~ フェリペやっちまったなぁ! フランシス・ドレイクの 先制攻撃に成功した英国 実は英国としては言うても スペインが攻めてくるの超怖い 「ドレイクの攻撃でスペイン計画 中止してくんないかな…」 内心、これで戦争終われッ…! と祈ってました ところがスペインは 艦隊作戦準備をやめなかった 戦々恐々とする英国 「チクショーめ! あいつら全然戦争止める気ないやんけ! 戦費が惜しくないんか!」 「そんなことより向こうの準備が 遅れてる間に何か手打たんとヤバいやろ!」 「ドレイクの奇襲成功したし もっかいやってみたらええんちゃう!?」 「いや天気悪過ぎるって! しばらく船出せんやろこれ!」 そうこうしてるうちに スペイン無敵艦隊アルマダ 数か月の準備を終え いよいよ出陣ッ…! この時のスペイン戦力… 1千トン以上の船七隻 800トン以上の船17隻 500トン以上32隻 それ以下の船19隻 これらを主力とし その他輸送船等併せて130隻程 大砲でいうと2430門 乗組員二万四千、陸兵六千 併せて三万 更に、橋架け作戦で英国上陸を狙う ネーデルラント進駐スペイン軍の兵数… 歩兵三万、騎兵四千、併せて三万四千 一方で、英国の戦力… 1千トン以上の船二隻 800トン以上三隻 500トン以上24隻… しかし、その他小型艦は 153隻も持ってましてん ただし、この戦力に加えて 英国には熟練の兵士が 余りに少なかった 更にスペインがどこに 上陸するかわからない 必然的に必要防衛範囲は膨大になります 更に常備軍すら持ってなかったもんで スペインが上陸するであろう場所を 予見した上で兵を現地招集するしかない 無理ゲーにも程があるッ…! …そう思われた時 天からヘンリー八世の声が 聞こえてきました(嘘) 「大丈夫だって!こんなこともあろうかと ワシの代に国防を整えといたのじゃ!」 「いや~、ワシも戦争で 苦労したからのぅ… このままじゃヤバいと思っとったんじゃ」 「どこから攻められても困らんように 沿岸の要所要所に要塞築いてあっから!」 「海軍にも金かけといたしな! おかげで財政破綻してもうたけどな!」 「そんなわけで大型船は 揃えられんかったけども 小型船ならたくさんあるじゃろ!」 「それで何とか持ち堪えるんじゃ! やればできる!せいぜい頑張るんじゃぞ!」 …これは不幸中の幸いッ…! エリザベス 父からの遺産を今こそ活かす時ッ…!! そしてついに、無敵艦隊来襲ッ…! もう英国の岬からもヤバイ数の デカイ軍艦が近づいてくるのが見えるッ…! 「こうなったら死ぬ気で頑張るしかない! 関係ないっしょ!気持ちっしょ!」 スペインの海戦術は 大砲を撃って攪乱させ その最中に敵船に近づき 乗り込んで制圧するという 白兵戦メインのもの 船に搭載された砲台は あくまで牽制・攪乱目的の補助… というのが 当時の海戦のスタンダードだった 「我がスペイン陸軍の熟練度は大陸一! この強みに依拠して描いた戦略ならば 負けることはない!」 「我々はレパントの海戦でも これによりオスマン海軍を退けている! 英国など取るに足らぬわ!」 一方で英国の海戦術は… 「とにかくスペイン船を近づけるな! 兵を乗り込ませるな! 白兵戦になれば勝ち目はないぞ!」 「幸い小型船は速い上に小回りが利く! 敵船が近づいたら逃げろ! 離れたら撃て!戦略はそれだけだ!」 「ひたすらヒット&ランだ! 鳥居みゆきを思い出せ!」 …この逃げ腰の戦略が 途轍もなく功を奏すことになります ~激戦の始まりへ続く~ 🍎アカリ🍎 【 10月の予定 】 お誘いはメール・DM・お電話で💓 コスプレなんぞあります もしももしもご希望あれば明記ください ご連絡はこちらブログ一覧
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