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Blog@arabian🤴 レッドクリフの再来~前回のあらすじ~ 弱いけど 小舟は多いよ イングランド いよいよ海戦の火蓋が 切って落とされます ついにプリマス沖、ダートマス沖で 両艦隊が接触、戦闘開始 なれど、英国の小型船の速度に 大艦隊は追いつけず 態勢は何も決まりません 次いでポートランド沖にて砲撃戦 またも英国のヒット&アウェイ戦略が 功を奏し、大局決まらず この後、ワイト島沖での戦いでも 同じように決着は付かない 英国小船艦隊、スペイン無敵艦隊相手に まさかの大立ち回り しかし、カレー沖にて ついに戦局を決定付ける 大きな動きがッ…!! 煮え切らない戦況に スペイン艦隊は一旦進路を変更 ネーデルラントに駐屯している 陸戦部隊と合流を試みます このためスペイン艦隊 一時カレー沖に停泊することに 英国海軍総督フランシス・ドレイク これを見逃さない! 「間抜けどもが!やはり合流しに来たな! 隙だらけの良い位置だ! 『焼き討ち船』を造れ!」 「海賊はどんな手だって使うんだよ! 三国志読んでて良かったぜ! 赤壁の染みになれや!」 ドレイク、古布・帆・ロープ・タール等の 可燃物を船に詰め込み 船体にも油を染み込ませ 更に大砲が暴発するように仕込んだ 特攻志願者を募り その者にこの船を操縦させ 船尾に脱出用のロングボートをつけ… 船に火を付けて スペイン艦隊に突っ込ませたッ…! しかしスペイン艦隊 過去の海戦でこの焼き討ち船を 喰らった経験があった 「見ろ!あれ焼き討ち船だろ! 前に酷い目に会ったアレだよ!」 「ちょっと待て!前に喰らった奴は 爆弾まで仕込んであったよな!?」 「あん時の爆発は死にかけたぞ! …アレも爆発すんじゃねーか!?」 「冗談じゃねーぞ!」 流石のスペイン兵たちも 急に突っ込んでくる焼き討ち船を見て しばし狼狽ッ…! しかし、そこは彼らも 百戦錬磨の手練れである すぐに冷静な判断を取り戻す 「落ち着け! 一時退却して凌げば良いだけだ」 「碇を切れ!一旦ここを離れるぞ!」 スペイン艦隊、焼き討ち船回避成功ッ…! ところが、このスペイン艦隊の行動が 大変な事態を招く この時『碇を切った』ことにより その後スペイン艦隊は 潮流の強い海域の中 一箇所に留まることが できなくなってしまう 当然、兵士とも合流できず、兵力は分散 焼き討ちは失敗したが 碇を切らせることには成功した… 結果的に焼き討ち船での攪乱は 大成功であった そして最終局面、クラブリーヌ沖での戦闘 ここでは両軍 真正面から徹底的に撃ち合い 血みどろの戦いが繰り広げられた 結果 ついに英国海軍の砲弾が底をつくッ…! 英国、絶体絶命の大ピンチッ…! その時、風が吹いた 神風とでも言おうか アンカーを失ったスペイン艦隊は 吹く風に対し留まることができず 英国艦隊に近づくことも 出来なくなってしまった 陣形を保つことすら出来ず 戦うことすら出来なくなってしまった スペイン艦隊 …仕方なく自国への撤退を決断ッ…! なんという負け方ッ…! アンカーめちゃくちゃ大事ッ…!! ~行きはヨイヨイ帰りは地獄へ続く~ 🍎アカリ🍎 ご連絡はこちらブログ一覧
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Blog@arabian🤴復讐の邪悪龍~あらすじ~ メアリー・スチュアート処刑 +ネーデルラント派兵+支援金横領 +海賊パトロン+海賊の恨み =戦争 もはや戦争しか選択肢のなくなった スペインと英国 スペインは無敵艦隊 アルマダの出撃を準備 『アルマダの海戦』が始まります 海戦とはいえ、スペインが強いのは陸軍 故に最終目的は陸上侵略 陸にさえ上がってしまえばこっちのもの というわけで、海で戦うというより 巨大な陸軍を海運したるわ! ってのがスペインの戦略 アルマダの海戦というのは この時代まで想像もされなかった 大規模な陸海両軍による 上陸作戦だったわけです スペイン艦隊司令官 『スペイン艦隊の父』こと サンタ・クルス侯アルバロ・デ・バサン 「リスボンに150隻の 大型艦船を集結させて イベリア半島から直接 英国へ向けて航行じゃ!」 「接陸したら、海運してきた三万の陸軍を 直接英国本土に叩き込んでやろうぜ!」 「艦隊は海に出たら とにかく密集態勢で半月陣形とりながら 鉄壁防御で進むんやで!」 一方で、パルマ公 アレクサンドロ・ファルネーゼ が別の作戦を立案 「ネーデルラントに駐屯してる三万の兵を 英国に橋を架けて 一気に送り込んでやったらどうやろ?」 「橋を架けるのは手間やけど 架けてしまえば半日くらいで 全軍渡れるんとちゃう?」 スペイン、考えた末…折衷案をとる! 「両方の線でいこう!」 これが良くなかった… スペイン、早速この作戦のために 大艦隊を準備し始めます ところがその時 大艦隊に向かって海賊船が… 20年前、スペイン船に騙し討ちを喰らって 死にかけたジョン・ホーキンス その船に同乗していた ホーキンスの従兄弟 フランシス・ドレイク率いる海賊団である 「女王にはいつでも 攻撃していいと言われてるからな!」 「ホーキンス!ついに俺たちの 雪辱を晴らす時が来たぞ!」 フランシス・ドレイク 23隻を率いてスペイン艦隊を奇襲! スペイン艦隊24隻を撃沈ッ…! …海賊強過ぎるやろッ…! この時 英国海軍総督を任されていたドレイク 後に英国では『太陽を落とした男』 として称えられ スペインでは『悪魔の化身ドラコ』 として恐れられます ヨーロッパでドラゴンは サタンみたいな扱いだったんでね 想定外の出来事に完全に 出鼻を挫かれたスペイン 艦隊準備が数か月遅れることに 更に準備中 艦隊司令官サンタ・クルス侯、死去ッ…! 先の失態の責任をフェリペ二世に 詰められたストレスが原因で 急死したとも… これは大きな敗因の一つでした 当時最強の司令官だったサンタ・クルス侯 もし彼が攻めてきてたら 戦争の結果は違ったんじゃないか? …なんて今でも言われる程です そしてフェリペは敗因を重ねます サンタ・クルス侯に代わり 司令官に任命されたのは シドニア公アロンソ・ペレス・デ・グスマン この人ねぇ…軍事経験なんて 全くない素人だったんですよ 本人も流石に無理と 最初は断っていたらしいです ところがフェリペ二世 「お前は貴族の筆頭だし 俺にとっても忠実だし 司令官はお前しか考えらんねえよ!」 フェリペ二世に寵愛されていたせいで シドニア公、半ば無理やり 艦隊司令官に抜擢ッ…! 作戦指揮をとらされるッ…!! チョ…チョマテヨッ…! ここがフェリペとエリザベスの人材采配 のロジックが全然違うところです エリザベスは血筋に関係なく実力 フェリペは実力関係なく血筋 更にエリザベスは イエスマンではない部下を重用し フェリペはイエスマンの部下を重用した 何たってエリザベスは血筋も忠誠も クソもない海賊を雇ってますから その海賊がとんでもない 成果挙げてますから これがフェリペの伝統貴族的な 価値観に則った弱点でした 名君といえど、エリザベスのように 知識教養によって常識のタガさえ外せた 超人には及びませんでした ~それでも無敵艦隊は迫りくるへ続く~ 🍎アカリ🍎 ご連絡はこちらブログ一覧
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