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Blog@arabian🤴 最強vs最弱~前回のあらすじ~ フェリペやっちまったなぁ! フランシス・ドレイクの 先制攻撃に成功した英国 実は英国としては言うても スペインが攻めてくるの超怖い 「ドレイクの攻撃でスペイン計画 中止してくんないかな…」 内心、これで戦争終われッ…! と祈ってました ところがスペインは 艦隊作戦準備をやめなかった 戦々恐々とする英国 「チクショーめ! あいつら全然戦争止める気ないやんけ! 戦費が惜しくないんか!」 「そんなことより向こうの準備が 遅れてる間に何か手打たんとヤバいやろ!」 「ドレイクの奇襲成功したし もっかいやってみたらええんちゃう!?」 「いや天気悪過ぎるって! しばらく船出せんやろこれ!」 そうこうしてるうちに スペイン無敵艦隊アルマダ 数か月の準備を終え いよいよ出陣ッ…! この時のスペイン戦力… 1千トン以上の船七隻 800トン以上の船17隻 500トン以上32隻 それ以下の船19隻 これらを主力とし その他輸送船等併せて130隻程 大砲でいうと2430門 乗組員二万四千、陸兵六千 併せて三万 更に、橋架け作戦で英国上陸を狙う ネーデルラント進駐スペイン軍の兵数… 歩兵三万、騎兵四千、併せて三万四千 一方で、英国の戦力… 1千トン以上の船二隻 800トン以上三隻 500トン以上24隻… しかし、その他小型艦は 153隻も持ってましてん ただし、この戦力に加えて 英国には熟練の兵士が 余りに少なかった 更にスペインがどこに 上陸するかわからない 必然的に必要防衛範囲は膨大になります 更に常備軍すら持ってなかったもんで スペインが上陸するであろう場所を 予見した上で兵を現地招集するしかない 無理ゲーにも程があるッ…! …そう思われた時 天からヘンリー八世の声が 聞こえてきました(嘘) 「大丈夫だって!こんなこともあろうかと ワシの代に国防を整えといたのじゃ!」 「いや~、ワシも戦争で 苦労したからのぅ… このままじゃヤバいと思っとったんじゃ」 「どこから攻められても困らんように 沿岸の要所要所に要塞築いてあっから!」 「海軍にも金かけといたしな! おかげで財政破綻してもうたけどな!」 「そんなわけで大型船は 揃えられんかったけども 小型船ならたくさんあるじゃろ!」 「それで何とか持ち堪えるんじゃ! やればできる!せいぜい頑張るんじゃぞ!」 …これは不幸中の幸いッ…! エリザベス 父からの遺産を今こそ活かす時ッ…!! そしてついに、無敵艦隊来襲ッ…! もう英国の岬からもヤバイ数の デカイ軍艦が近づいてくるのが見えるッ…! 「こうなったら死ぬ気で頑張るしかない! 関係ないっしょ!気持ちっしょ!」 スペインの海戦術は 大砲を撃って攪乱させ その最中に敵船に近づき 乗り込んで制圧するという 白兵戦メインのもの 船に搭載された砲台は あくまで牽制・攪乱目的の補助… というのが 当時の海戦のスタンダードだった 「我がスペイン陸軍の熟練度は大陸一! この強みに依拠して描いた戦略ならば 負けることはない!」 「我々はレパントの海戦でも これによりオスマン海軍を退けている! 英国など取るに足らぬわ!」 一方で英国の海戦術は… 「とにかくスペイン船を近づけるな! 兵を乗り込ませるな! 白兵戦になれば勝ち目はないぞ!」 「幸い小型船は速い上に小回りが利く! 敵船が近づいたら逃げろ! 離れたら撃て!戦略はそれだけだ!」 「ひたすらヒット&ランだ! 鳥居みゆきを思い出せ!」 …この逃げ腰の戦略が 途轍もなく功を奏すことになります ~激戦の始まりへ続く~ 🍎アカリ🍎 【 10月の予定 】 お誘いはメール・DM・お電話で💓 コスプレなんぞあります もしももしもご希望あれば明記ください ご連絡はこちらブログ一覧
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Blog@arabian🤴断頭台のメアリ~前回のあらすじ~ メアリー「鎧もはがれ 翼までもがれたというわけか!」 軟禁中といえど イングランドの重臣達は メアリーという危険人物をいつまでも 生かしておくつもりは全くない 英国秘密警察長官 フランシス・ウォルシンガム は何とかしてメアリーと彼女を担ぐ 陰謀者のエリザベス打倒計画の 確証を掴もうと躍起になっていた ある日、メアリーの元に かつて自分の近侍であった 青年貴族アンソニー・バビントン からの手紙が届いた バビントンの部下により 極秘裏に持ち込まれたその手紙には カトリック教徒による エリザベスの暗殺と その後のメアリーを擁しての 反乱計画が記されていた ここ1年間 外部との接触を絶たれていたメアリーは 大喜びで同意の書状をしたためた スパイマスター、ウォルシンガムは この時を待っていた 彼はバビントンの謀略を察知しながら その上で不動の証拠を握るために メアリーがバビントンへ 直筆の手紙を書くまで泳がせていた しばらく後、突然メアリーの居室に イングランドの司直が乱入 家宅捜索を行い バビントンからの手紙を押収した この時、バビントンの一味は 既に逮捕・処刑されていた そしてメアリーのサインのはいった 書状が発見される… 一説にメアリの始末を望んだ 重臣ウォルシンガムの陰謀 とまで囁かれるこの事件 裁判は異例のスピードで進展 判決は無論、『死刑』 しかし、エリザベスはこの期に及んでも メアリーの死刑執行令状への サインを躊躇った サインした後も その令状を刑場に送るのを躊躇った 「貴族を処刑することですら一大事… ましてやメアリーは王位継承権を ずっと訴えてきた王族…」 「メアリーを処刑すれば王族殺し… 保身のために殺したとも思われる…」 「私の評判にも響く…築き上げてきた 女王のブランドにも傷がつく…」 「そしてカトリック女王の処刑… そんなことをすれば… それが招くものは…」 「何より…メアリー・スチュアート… 彼女は…私の…」 業を煮やした枢密院 エリザベスに無断で処刑の手筈を整える 「女王はいつものように 優柔不断に耽っている! さっさとやっちまえ!」 獄中のメアリーの元に イングランド政府の使者が訪れ 彼女に対する死刑執行令状を読み上げた メアリーは立ち会いの僧侶に カトリックを望んだが、聞き入れられず 英国国教会の僧侶を呼ぶ旨が 彼女に告げられたが メアリーはきっぱりと断った メアリーは従者たちに金品を分け与え 彼等の保護をフランスの親類に 頼む手紙を書き 自分はその所持する中で 最も豪華な衣装を着て 刑場に向かうことにした 翌日、真紅のビロードで縁取りした 黒絹の下衣に繻子の上衣を纏い カトリックであることを示す 象牙の十字架を頸にさげ 後ろに6人の従者をしたがえた姿で メアリーは刑場にあらわれた。 黒い布で覆われた刑場には 約200人の見物人が集まっていた 刑吏が死刑執行令状を読み上げ 英国国教会の僧侶がメアリーに対し カトリックからの改宗を勧告した メアリーはここでも己の信仰を貫き通し 伝統的なラテン式の祈祷を行った 人々の見守るなか メアリーはまず自らの霊魂のために祈り ついでエリザベスのために スコットランド・フランス イングランドのために 最後に息子ジェイムズのために祈り そして従者の手を借りて 黒の上衣とヴェールとを脱ぎ去った 下衣の紅い縁取りが人々の眼を奪う 女王に相応しい 威厳と美しさに満ちた最期の舞台 刑吏に促されるまでもなく メアリーは自ら 断頭台の上へとその首を差し出し 刑吏が彼女の両手をしっかりと捕まえた 大斧は3度ふり降ろされた メアリー・スチュアート 断頭台の露と消える 25歳で囚われの身となった彼女は 二度と故郷の土を踏むことなく 悲劇の最期を辿った 運命に翻弄されながらも 奔放に生きた女王 享年44歳であった メアリーの亡骸は ピータバラ寺院に葬られ 後に息子ジェイムズの意向によって ウェストミンスター・アベイへと移された メアリーの最期の地となった 刑場フォザーリンゲー城は この時のジェイムズの命により 跡形も名残も残さず破壊されたという ~そしてついにアルマダの海戦へ続く~ 🍎アカリ🍎 ご連絡はこちらブログ一覧
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