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Blog@arabian🤴大・爆・発~あらすじ~ メアリーは男を見る目がない 女王メアリー (ロクでもない)夫を持つ身でありながら 妻帯者であるボズウェル伯に夢中 禁断の恋の炎が燃え上がった結果 本当に爆弾に火が付き、その後 メアリーが大炎上することになるとは… その頃、グラスゴーの城で 病気療養中のダーンリー卿に メアリーから逢瀬のお誘い ダーンリー卿 久しぶりにメアリーと夫婦団欒できる! と喜び、エディンバラ郊外の カーク・オ・フィールドの 屋敷にやってきました そしてダーンリー卿はメアリーと再会 しかし数日後、メアリー 「宮殿で舞踏会があるから」 「あなたの病気が宮殿の人々に 伝染ると困るでしょう?」 そう言って自分の宮殿 ホリルードハウスに帰ってしまった ダーンリー卿を一人屋敷に残して… その次の日… エディンバラの町を揺るがす大爆発がッ…! びっくりして外に飛び出した 町の人々が目にしたもの… 無茶苦茶に破壊された カーク・オ・フィールドの屋敷… そして、そこに横たわるダーンリー卿の 黒焦げになっていた死体… ダーンリー卿の死体については 爆発に驚いて逃げ出したところ を絞殺されたバージョンもありますが… いずれにせよこれは計画的な犯行 そして誰が犯人かは一目瞭然 ヒッチコックも呆然 実際にはこの事件の真相 今もって不明… メアリーにもボズウェル伯にも 一応のアリバイがある… …なんてことにされてますけどね! こんなもんメアリーの仕業に 決まっとるやろがい! 百歩譲っても、メアリーが 何らかの形でダーンリー卿暗殺の陰謀に 加わっていたのは事実とされてます この辺りのメアリの行動も 不可解というか何というか… 疑わしいにも程がある… メアリーが事件の直前に ダーンリー卿に会った理由… 自分のお腹の小ボズウェルが 正式の夫ダーンリー卿の子であるという アリバイを作るためじゃないですかね それさえ済ましてしまえば 後に生まれてくる子が その出生を疑われることは一応なくなる ただ、それならばボズウェル伯と 正式に再々婚するのは 事件のほとぼりが冷めてから… せめて子が生まれてからに すれば良いものを… メアリーは事件後たった3ヶ月で ボズウェル伯と再々婚してしまう… やっぱり 「子供の父親はボスウェル伯である」 としたかった? …いずれにせよ もしメアリーが男だったなら 正式の配偶者以外と子を生しても 当時の価値観からいって 何等大した問題にはならなかった メアリーは女性であるが故に それが出来ず、こんな大犯行に及んだ… …実は王位を狙っていたボズウェル伯の 野望の踏み台にされてしまった だけにも関わらず…うう… 更に、メアリーには イングランド女王エリザベスのように 周囲を寵臣で固めながらも 一生独身で押し通すようなことも 不可能だった エリザベスは冷徹なリアリストとして 男性とのつきあいは恋愛遊戯だけに留め 女王としての自分の絶対性を 決して他に移譲しなかった …性格的に恋愛できなかった という可能性もありますが… 父も姉も、結婚に関して 無茶苦茶な人だったし… ともあれ、そんなエリザベスと対照的に メアリーはすぐ自分の激情に 身を委ねてしまう性質 それにより スコットランド女王としての務めも それに必要な長期的な見通しも 失ってしまう有様 後になってから後悔するってのに! この子は全く! 為政者としては全くの失格 という他ないですが エリザベスから見たら… こんなメアリーの 『自分中心の行動』は… 途轍もなく羨ましくもあり また妬ましくもあった… んじゃないかなぁと、思ってまいますね ~どうなるメアリーの再々婚!?へ続く~ 🍎アカリ🍎 ご連絡はこちらブログ一覧
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Blog@arabian🤴二人の女王~あらすじ~ メアリーは穏やかに統治したい フランスの宮廷で最高の教育を受け 若く美しく、陽気で 馬術にも長けたメアリー スコットランド帰国後、暇を見つけては 王国の各地を巡回していた 馬上颯爽と軍勢を率いる彼女の勇姿は 瞬く間に人々を魅了 日頃は反目ばかりの貴族たちも 女王の「何か人を魅する魔力」の前に結束 大昔から陰謀と権力争いに 明け暮れてきた スコットランド貴族にとって メアリーは国の 誇りの象徴だったんでしょう そしてついにメアリーの魅力に 心を狂わされる男が出てきます メアリーのスコットランド帰国に従った 家来の一人、シャトラールという男 彼は学問をよく修め 得意の詩作で女王を讃美する歌を捧げ その寵愛を得たが 更なる深い関係を望んだ 大胆にも女王の寝室に 忍び込んだのである 捕えられた彼は不敬罪に問われ 死刑を宣告された しかし彼には少しの後悔の色もなく 最期は断頭台の上から宮殿に向って 「さらば女王よ!最も愛すべき女王よ! 最も残酷なる女王よ ! 」 そう叫んで首を刎ねられたという あの世でメアリーに詫び続けろ ストーカーめッ…! 臣下を身の程知らずな 凶行に走らせるほどの魔力が メアリーにはあったんでしょうね ある時、スコットランドの大使が イングランド女王エリザベスに謁見した エリザベスは大使の前でリュートをひき 数ヶ国語をあやつり、踊ってみせ 金髪を見せびらかし メアリーとの比較を求めた 大使はエリザベスが イングランド第一の美人で メアリーがスコットランド第一の美人 であると答えて切り抜けた エリザベスは尚も二人のうち どちらが身長が高いかと聞いた これは明らかにメアリーの方である しかしエリザベスは 負けずにいったという 「では、あの人は高すぎるわけね」 …なんという負けず嫌いッ…!! 10歳年下の女王と張り合う エリザベスの意外な一面が見れますね 二人の女王は表面上友好を保ち 互いを「お姉様」「親愛なる妹」と呼んで 文通を重ねていたそうです (世代的には「おばさま」と「姪」ですが) しかし、両者間には越えがたい大きな溝 メアリー=カトリック エリザベス=プロテスタント (イギリス国教会)という宗教問題 更にメアリーは未だ イングランド王位継承権を捨てておらず イングランド国内カトリックの中では メアリーを自分達の国主として 担ぎだそうとする動きもあった そういえば、メアリーは未亡人です 帰国の時点で18歳 あまりにも若く美しい未亡人 それ故に スペイン・オーストリアハプスブルグ家 デンマーク王、スウェーデン王 フェルラーラ公、ヌムール公等々 求婚者は数知れず 財産はスコットランド丸ごと一国という メアリーの周りには常に 大勢の再婚交渉人が訪れた 中でも最有力な候補は カトリックの急先鋒スペインの王子 ドン・カルロス(フェリペ2世の子)だったが イングランドの南北を カトリック王に挟まれることを恐れた エリザベスがこの話を全力で妨害 一方で、自分の寵臣レスター伯 ロバート・ダドリー(エリザベスの元恋人) をメアリーの再婚相手に薦めていた 振った恋人にメアリーをあてがって 女王の夫の称号を与えて 穴埋めをした上で メアリーを操ろうと目論んだわけです 女とはかくも恐ろしき もんですたいねッ…!! ~恋に生きる女メアリーへ続く~ 🍎アカリ🍎 ご連絡はこちらブログ一覧
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