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Blog@arabian🤴滅多刺しのリッチョ~あらすじ~ エリザベスは腹黒 エリザベスの企みを知ってか知らずか ダドリーを歯牙にも かけなかったメアリー そんなメアリーが大方の期待を裏切って 自分の再婚相手に選んだのは 2歳年下の従兄弟ダーンリー卿 ヘンリー・スチュアート 舞踏会の席上で 「彼女がそれまでにあった人物のなかで もっとも活発で均整のとれた 背丈の高い男」 ダーンリー卿を見染め たちまち大恋愛 メアリー22歳にして再婚すッ…! 異母兄のマリ伯も 優柔不断爺アラン伯も この再婚には反対 彼らは対メアリー・ダーンリー卿の 謀反を計画し、それを契機にメアリーを 自分たちの保護下に置こうとしました しかしメアリーの方が一枚上手 素早くプロテスタントの軍勢を集めて 反乱軍を蹴散らしました『狩立て事件』 これによりマリ伯はイングランド アラン伯はフランスに亡命する羽目に 人の恋路を邪魔するヤツは 馬に蹴られて何とやら ところがね、皆さん 見た目で結婚なんて するもんじゃありませんよホント このダーンリー卿 見かけはカッコよかったが その中身は悪辣そのもの 度し難い程に我儘で優柔不断 女王の配偶者として 全く相応しくなかった 頭の良いメアリーは すぐにこの再婚を後悔 代わって宮廷音楽士の ディヴィット・リッチョを寵愛するように しかしながら質の悪いのが このダーンリー卿 猛烈に嫉妬深くもあった ある日、仲間の貴族と共に ホリルードハウス宮殿に急に乗り込み 偶々メアリーと会食中だったリッチョを メアリーの目の前で滅多刺し! 56箇所も刺しまくった挙句 死体を窓から投げ捨てた 挙句にメアリーを軟禁… 彼女はこの時妊娠6ヶ月であった 当然メアリーは激怒… しかしそこは理知的な彼女 すぐにダーンリー卿を 手にかけるようなことはしません まずダーンリー卿を誑かして その仲間から引き離し そのダーンリー卿の手引きで 軟禁先から脱出 続いて即座に八千の軍勢を 集め率いてエディンバラに進軍 ダーンリー卿の仲間たちを 国外追放した 何とも鮮やかな手並み! この年にメアリーは 王子ジェイムズ(6世)を出産したが 当然ダーンリー卿への愛は 完全に消え去っていた ジェイムズ王子がダーンリー卿でなく リッチョの子供だという 確証はないそうですが どうかリッチョの子でありますように… この頃、メアリの前に現れたのが ボズウェル伯ジェイムズ・ヘバーンである 彼の家は代々海軍長官の職をつとめ 同時に代々のスチュアート王家の 未亡人達(旦那である スコットランド王達が みんな若死にするので)と 常にねんごろな関係をもってきた という辺境貴族の名門であった とんだスケコマシやんけ! 「この人、妻帯者なの!? そのくせ女王の私にこの不適な態度… そして深い教養…」 「荒々しい野生味溢れる男臭さ… 何だろう…この人に 強烈に引き付けられてしまう…」 「今までの旦那たちときたら 弱々しいフランソワ… カッコだけのダーンリー卿… ロクな男がいなかった…」 「このボズウェル伯こそ 私好みの真の男よ! スコットランド女王 メアリー・スチュアートの 夫に相応しいのは彼だけだわ!」 すっかりのぼせ上がりメアリー 気付いた時にはお腹にボズウェル だが実はこの恋愛は メアリーからの一方的なもんで ボズウェル伯が興味あったのは 王冠の方だったみたい 確かに不敵で野性味溢れる奴でさぁね 恋は盲目とは良く言ったものです 女の敵めッ…! ~ダーンリー卿、爆発へ続く~ 🍎アカリ🍎 ご連絡はこちらブログ一覧
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Blog@arabian🤴ロード・オブ・ザ・クイーン~女王の帰還~~前回のあらすじ~ 時を遡るLikeAサッカーのボール エリザベス スコットランドへ援軍を派遣! イングランド艦隊、フォース湾に進軍 フランス軍をスターリングから リースへと押し戻す! グレー卿率いる イングランドの別働隊八千 スコットランドのプロテスタント勢と 共闘しリースを包囲! しかしフランス軍の 夜襲も辞さない激しい抵抗に イングランド包囲軍もボロボロであった 「奇襲してコレとか フランス軍強すぎやろ… 援軍寄こされたらもう プロテスタント勢蹴散らされてまうで…」 「いやプロテスタント勢っていうか… 戦ってんの全部イングランド軍やんけ!」 「完全にイングランドvsフランス なってるやん! スコットランド人全然死んでないやん!」 「フランス軍呼びこんだの スコットランドやろがい! なんやねんアイツら! 何で頑張らんのや!」 ところが、何ともイングランドにとって 都合の良いタイミングで フランス本国で内紛勃発ッ…! 「もはや外国への介入どころじゃないわ! 使節を送れ! イングランドと和平交渉や!」 そうこうしてるうちに スコットランド皇太后 マリー・ド・ギーズ病死ッ…! この知らせを聞いたメアリーは 周りが気が触れたのかと 心配するほど悲しみ 彼女は最期まで最愛の母の肖像画を 大切に持っていたそうな そして戦況は… 「俺らフランス軍呼び込んだ 張本人が死んだからもう引き上げますわ」 フランス・イングランド両国 スコットランドから軍勢を引き上げ 戦争終結ッ…! 「もうお互いボロボロやし 今後軍事的に事を構えるのナシな! イングランドとの約束だよ!」 「あとメアリーさぁ 自分の紋章にイングランド王位継承権の シンボル掲げてるやろ?」 「今後その紋章、使用禁止な! あのフランスでさえ今回のことで エリザベスの王位認めたんだからな!」 しかし、その条約は スコットランドを除外して フランス・イングランド 2国間のみで締結されたもの 「誰が認めるもんですか! イングランド女王に相応しいのは この私、メアリー・スチュアートよ!」 メアリーの受難は続きます カルヴァン派プロテスタントの 台頭により スコットランドにおける ローマ法皇の権威が失墜 スコットランドからカトリックは 少なくとも法的には一掃されたことに これによりスコットランドの宗教戦争は ついにプロテスタントの勝利で 一応の幕を閉じた カトリック教徒のスコットランド女王 メアリー・スチュアートが13年ぶりに 故国の土に降り立ったのは よりによってプロテスタントが スコットランドの天下を 取った時だったのです カトリックであるメアリーの帰国に プロテスタント指導者 ジョン・ノックスは警戒を強め しかし大方の民衆は自分達の女王の帰還 ということで素直に歓迎しました スコットランド帰国後のメアリーは 上手くやっていました すでに成立してしまった新教会を 今更覆そうという気は起こさず 自身はカトリックでありながらも ちゃんとプロテスタントの 権利を保証してあげた 更にプロテスタント有力貴族、マリ伯 (ジェイムズ・スチュアート メアリーの異母兄) を任用するという度量の広さも示した だが、プロテスタント指導者 ジョン・ノックスはしばしば メアリーのカトリック信仰を批判した 「女王がダンス等の享楽に 耽るのはけしからん!」 などというつまらない批判まであった さてはコイツ毎日カスタマーセンターに 用もなく電話掛ける系ジジイですね メアリーは 「いいたいことがあれば 直接言ってほしい」 と4回に渡ってジョン・ノックスを 宮殿ホリルードハウスに招いて論争 頑固爺は納得することもなく 毎回物別れに終ったものの 彼を投獄するようなこともせず 帰国後数年間は平穏な統治を 続けることが出来たそうな ~メアリーに首ったけへ続く~ 🍎アカリ🍎 ご連絡はこちらブログ一覧
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