🤴 スコットランド番外伝
~前回のあらすじ~
そんなことよりメアリーの話しようぜ!
時は離婚王ヘンリー八世の
治世に遡ります
自らの離婚問題から
宗教改革を押し進めるヘンリー
隣国スコットランドの教会を
味方につけようとするもうまくいかない
そんな中
スコットランド王ジェイムズ五世に
会談をすっぽかされ激怒
「舐めやがって!軍を起せ!戦争じゃコラ!」
スコットランドは常に南の大国
イングランドに脅かされており
代々スコットランド王は
フランスと結ぶことによって
南からの侵入を防ごうとしてきた
ジェイムズ五世も
フランスから妃を迎えており
ヘンリー八世からの会談を無視したのも
「どうせフランスとの関係破棄を
強要されるからおよしなさい」
という重臣たちの進言によるものだった
そして怒れるヘンリー八世を
迎え撃つスコットランド軍
イングランド軍の罠にかかって
沼地に誘い込まれ
ろくな戦闘もないまま降伏!
「戦いもせずに負けるとは!」
知らせを受けたジェイムズ五世
そのまま寝込むッ…!
そんなジェイムズのもとに
世継ぎ誕生の知らせ
ところが、生まれたのは王女だった
「こんなもん、結婚政略で
他国にいいように利用されるのが
オチやがな!役立たず!」
ずっと昔、スコットランドは
マーガレットという幼女王に付け込んだ
イングランドのエドワード1世に
滅ぼされかけたことがありますから
これに絶望したジェイムズ五世
心因性の病気により30歳で崩御
跡継ぎメアリー・スチュアートは
まだ生後6日
貴族たちは大慌て
結果、大きくふたつの派閥ができた
「今まで通りフランスに頼って
独立を保とうぜ!」
「いや、もはやイングランドと結んで
侵入防ごう!すぐ近くなんだし!」
親イングランド派貴族の筆頭格であり
幼女王の摂政であったアラン伯
親フランス派の枢機卿ビートンを監禁
この頃、ヘンリー八世が
息子エドワード六世と女王メアリーの
結婚話を持ち出してきた
スコットランド併合を企む
ヘンリー八世の謀略により
メアリーとエドワードは婚約
しかし直後
監禁されていたビートンが反撃
アラン伯、普段から足腰が定まらない
とかいうお爺ちゃんな理由で降伏
あっさり親フランス派へ乗り換えッ…!
ビートンとアラン伯
メアリーとエドワードの
婚約を取り消し!
ついで親イングランド派の蜂起を鎮圧!
この報を受けたヘンリー八世ブチギレ
義弟エドワード・シーモアを
スコットランド南部に侵入させ
国境地帯までの村や畑を焼き払わせる
ヘンリー八世、このような
武力脅迫と同時に
スコットランド国内の
親イングランド派貴族に賄賂を贈って
味方につけることも忘れなかった
しかしこんなヘンリー八世に
ムカついたフランス
枢機卿ビートンを通じて
親フランス派貴族に
ヘンリー八世を凌ぐ賄賂を贈呈ッ…!
これによりスコットランドは
枢機卿ビートン、摂政アラン伯
及び皇太后マリーという
3人のフランス寄りの有力者によって
しばらく動いていった
さて世は宗教改革の真っ只中
スコットランドにおいても
先王ジェイムズ五世の治世当時から
カトリック教会の腐敗が激しく
国内の貴族たちも
次第にプロテスタントに
帰依するようになっていた
しかし、後に王国一の実力者となった
カトリック枢機卿ビートン
プロテスタントの指導者
ウィシュアードを捕らえ火刑に処すッ…!
ウィシュアードの処刑に怒った
プロテスタント貴族ブチギレ!
セント・アンドリュースの城に
押しかけて枢機卿ビートンを殺害!
そのまま城を占拠!
事態を重く見たカトリック皇太后マリー
実家フランスに援助を求める
即座にフランス艦隊が
スコットランド沖に到着!
翌月セント・アンドリュース城陥落!
指導者ジョン・ノックス等は
ガレー船漕ぎの奴隷化!
これが二大大国フランスの力だッ…!!
皇太后マリーの実家ギーズ家は
熱狂的なカトリックであり
パリの宮廷でも一二を争う
権門だったそうで
マリー・ド・ギーズは怒らせたら
YAVAYいうことでね
ともあれスコットランドにおける
宗教改革はここでいったん挫折
~フランス宮廷の華へ続く~
🍎アカリ🍎
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