🤴抑止力黙示録
~前回のあらすじ~
フェリペ激オコ
スペインを順調に怒らせてきてる英国
同時期にフランスとの関係も
英国は悪化させてしまう
フランスではユグノー戦争で
国内は宗教対立内紛真っ只中
もしユグノー派閥が勝ってフランスが
プロテスタントになれば…
英国としてはかなり美味しい
てなわけで
こっそりユグノー派閥を支援してた英国
これがフランスにバレてキレられます
「フランスはカトリックや!
勝手に異教徒支援すんなや!」
そして英国宮廷内で
家臣たちが揉め始める
「よりによって二大強国のどっちも
敵に回しやがって!誰の責任だよ!」
まあ、フランスもスペインも
財政難だったんで
どれだけ関係悪化しても
戦争にはならなかったんですけどね
この頃、戦争起こす体力なんて
どこもなかったわけです
とはいえ、内輪揉めまで始まった
最悪のタイミングで
エリザベス1世
ローマ教皇からも破門されるッ…!
最大限気を遣ってたのにッ…!!
なんでこのタイミングで
破門かっていうと
実はこれ、今まで
フェリペ二世が止めてたんですよ
教皇としてはいくら気を遣われても
「せっかくメアリー1世が
カトリックに戻した英国をまた更に
プロテスタントに戻しやがって!
今更気を遣おうが許さんぞエリザベス!」
みたいなテンションだったわけで
でも頑張ってスペインに対しても
中立の立場を保とうとしていた
エリザベスをフェリペは擁護
「まあまあ教皇
エリザベスも大変なんだって
悪気があるわけじゃないんだよ」
「俺の顔に免じて、ここは気を収めてよ」
流石イケメンッ…!
しかしながら前回のような
度重なる英国の不義理に
フェリペついに怒髪天
「エリザベスなんて
もう知らないんだから!」
フェリペの抑えがなくなり
必然の流れで、エリザベス破門!
…というわけです
スペインと丸腰で敵対することが
どれほどヤバいことか
身に染みたエリザベス
しかもスペインはこの後
『レパントの海戦』にて
ローマ教皇&ベネチアの連合艦隊と共に
オスマン帝国海軍を破るッ…!
スペイン、無敵艦隊にて
オスマン帝国勢力を後退させ
地中海の制海権を得る
これに滅茶苦茶ビビったのがフランス
フランスはハプスブルク家に対抗する為
異教徒オスマン海軍とも
同盟を結んでました
「あのオスマン海軍が
呆気なく退けられた…
レパントの海戦で勝ったスペインに
これ以上力を付けさせるのはヤバい…」
そんなフランスに近づく英国
「防衛条約結びましょう!
どっちかが攻撃されたら
お互い駆けつけて守りましょう!」
ぶっちゃけフランスとの関係も
全然悪いんですが
スペインを牽制できるならそれでよし!
英国、フランスと
同盟条約を結ぶことに成功ッ…!
「フランスのことなんてびた一文
全く信用してないけどね」
「でも、この防衛条約が
機能するかどうかなんてどうでもいいの」
「フランスとの外交の目的は
あくまでスペインへの牽制!」
「戦争にコストをかけるなんて
三流のやること」
「一流は外交でコスパ良く
問題をマネジメントするのよ!」
実際、これにより勢力均衡の原理が働き
エリザベスが
30代後半~40代の終わりまで
英国は全く戦争を起こさずに済んだ
そう
ネーデルラントの問題が起きるまでは…
~エリザベス
最大の決断を迫られるへ続く~
🍎アカリ🍎
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