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Blog@arabian🤴大海賊時代~前回のあらすじ~ どいつもこいつも金がない エリザベス1世30代半ばの頃… 英国スペインとの関係悪化ッ…! いや、これにはどっちもどっちな 事情が色々ありましてん この頃、スペインが 新大陸貿易を独り占めしていた おのれスペインめ! そしていつしか誰もが こんなことを思うようになった スペインの船、襲えばいんじゃね? こうして船を襲い略奪する 海賊たちが出現するように 海賊の数はドンドン膨れ上がり 当時のドーバー海峡では 海賊船が常時400隻くらい回ってたとか 世は大海賊時代に突入したッ…! この海賊たちをなんと 英国は支援していた まさかの海賊公認国家 国家として海賊のパトロンになることで 海賊の強奪したお零れに 預かっていたという有様 信じられないことにこの時英国 国家の収入の15%が 海賊による強盗…嘘やろ? ところがどっこい、嘘じゃありません! もはや主要産業が強盗! これが英国紳士のやることかッ…!! それぐらい 犯罪者の手も借りたい程 英国は財政が困窮してましてん 金がない国は腐敗するが 自然の摂理と言いますが フェリペ二世としては 「マジふざけんな英国」 エリザベスは部下にも 海賊を抱えていました もはや形振り構っていられません 優秀ならば犯罪者であろうと取り立てる 恐ろしいほどの懐の広さとも言えます ある時、部下の海賊が スペイン艦隊から騙し討ちを受け 大損害を被ります 狙われたのは ジョン・ホーキンスという海賊 ホーキンスの海賊団は 奴隷貿易を生業としてました ところが、スペインは新大陸での 奴隷貿易を自国以外に許していなかった スペインからすると犯罪行為なわけです 『サン・フアン・デ・ウルアの戦い』 スペイン艦隊は ジョン・ホーキンス海賊団を 不意打ちで攻撃 ホーキンスたちは餓死寸前の 凄惨な状態で逃げ帰る 英国、部下が攻撃されたことに激怒 この時、ジョン・ホーキンスと 同じくエリザベス傘下の海賊 フランシス・ドレイクは スペインに復讐を誓います もう一つ事件を付け加えます フェリペ二世がジェノバの 銀行家から大金を借り それをネーデルラントに運んでる途中 英国に立ち寄った時のこと その時、なんと フェリペ二世の借りた大金を エリザベスが横領しちゃいます なにしてんねん!オイ! いやいや、これにも やんごとない理由がありましてん 当時のネーデルラントでは フェリペ二世が プロテスタントを大弾圧した上に 課税まで強要したもんだから カルヴァン派がキレて暴動 スペイン軍と絶賛内紛中でした スペインにネーデルラントを押さえられ 自勢力がネーデルラントから いなくなられたら 新教プロテスタント国である 英国としては都合が悪い 何としてもネーデルラントには 持ちこたえてもらわなければならない そんなところへ フェリペ二世がネーデルラントに 駐屯しているスペイン軍を 支援するために大金を持ってきた 「これは流石に奪っとかないと ヤバいよね…何とか支援を阻止して スペイン軍を弱体化させないと… あとお金欲しい…」 エリザベス、犯行に及ぶ フェリペ二世としては 「いい加減にしろよエリザベス」 しかし、やはり一番大きいのは プロテスタント、カトリックの 関係なわけで 結局、これによって スペインと英国の関係は どんどん悪化を辿っていきます ~英国、フランスとも仲悪くなるへ続く~ 🍎アカリ🍎 ご連絡はこちらへブログ一覧
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Blog@arabian🤴オオカミくんには騙されない~前回のあらすじ~ 異次元の女王ブランディング さて英国最後にして最大の問題とくれば 戦争問題 まずフランス メアリーがフェリペに唆されて フランスに出兵して 攻撃を仕掛けたもんだから 未だフランスとは戦争状態です そして エリザベスが英国女王に即位した時 フランス王アンリ2世が 文句をつけてきた 「庶子のエリザベスなんかに 王位継承権とかあるわけないやろ!」 「スコットランド女王メアリーの方が 英国女王にふさわしいで!」 またメアリーかい! バリエーションつけろや! スコットランドにしろ イングランドにしろ この辺は血がグッチャグチャで 繋がってますから 王位継承権を訴えることが できちゃうんですよね いや面倒くさいこってす スコットランド女王 メアリー・スチュアートはこの時 フランス王太子フランソワの 妻でもありました つまりスコットランドは フランスの同盟国です これによりスコットランドとも 小競り合い フランス、スコットランドの 2国との戦争が続き 莫大な戦費が湯水の如く流出 国の金庫は常に空っぽ この時期のイングランドは 貴族でさえ貧しく退廃しきっていたとか その頃、スペイン王 フェリペ二世は困っていた 「せっかく英国と結んでたのに メアリー1世は早世するし…」 「この上もし、スコットランド女王が 英国女王にでもなろうもんなら…」 「スコットランド、英国 フランスが縦並びにヴァロワ家の 支配に収まることになる…」 「そうなると 我がスぺイン+神聖ローマ帝国 =ハプスブルク家敗北の危機…」 「そうなる前に、何とか英国に 取り入って味方につけなければ…」 「でも俺、メアリー1世けし掛けて フランスと戦争させて 大敗させてんだよなぁ…」 「もう英国で俺の威信なんて 地に落ちてるし…英国人は誰も 俺の話なんて聞いてくんないし…」 「あ!そうだ!俺ってば ロンドン塔のエリザベスを間接的に 助けてあげた実績があんじゃん!」 「彼女が収監されている時 メアリーに『殺さない方が良いよ』 って口添えしてあげたし!」 「よっしゃ!エリザベスに求婚するぞ! 恩もあるし、言うこと聞くだろ!」 「大体俺、良い男だし! 今やヨーロッパ最強のスペイン王だし! メアリーなんてチョロかったし! 断わるわけないって!」 というわけでフェリペ二世 エリザベス女王即位の四日後に求婚ッ…! 早ッ…!! 求婚の意向を告げに来た フェリペ二世の外交官 エリザベスが絶対喜ぶと ニヤニヤ反応を待っていた ところがエリザベス 全く表情を変えず… 「考えさせてほしい」の一言 「ホントは考えるも何も 結婚する気なんて サラサラないんだけどなぁ…」 「そもそもスペインに寄り過ぎて 国内のカトリックに 突かれるわけにもいかないし…」 「でもスペインってうちの最大の交易相手 ネーデルラント(オランダ)を 支配下に置いてるんだよね…」 「フェリペ二世と結婚しなかったら… ネーデルラントとの貿易収入まで 絶たれるかもしれない…」 「ただでさえ財政逼迫してるのに…」 宗教問題と経済問題の 狭間で出てきた結婚問題 どこを選んでも誰かが 敵になるという状況 エリザベスはこの件の打開策について どうすればいいか色々迷い過ぎて 体調を崩します 可哀想に! 結局、デメリット覚悟で フェリペ二世の求婚断るんですけどね あんだけ調子こいて振られてやんの! ザマァ! …と思ったのは きっと私だけじゃないことでしょう ~スペインとフランスが仲直りへ続く~ 🍎アカリ🍎 ご連絡待ってる(っ ॑꒳ ॑c)ブログ一覧
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