🤴オオカミくんには騙されない
~前回のあらすじ~
異次元の女王ブランディング
さて英国最後にして最大の問題とくれば
戦争問題
まずフランス
メアリーがフェリペに唆されて
フランスに出兵して
攻撃を仕掛けたもんだから
未だフランスとは戦争状態です
そして
エリザベスが英国女王に即位した時
フランス王アンリ2世が
文句をつけてきた
「庶子のエリザベスなんかに
王位継承権とかあるわけないやろ!」
「スコットランド女王メアリーの方が
英国女王にふさわしいで!」
またメアリーかい!
バリエーションつけろや!
スコットランドにしろ
イングランドにしろ
この辺は血がグッチャグチャで
繋がってますから
王位継承権を訴えることが
できちゃうんですよね
いや面倒くさいこってす
スコットランド女王
メアリー・スチュアートはこの時
フランス王太子フランソワの
妻でもありました
つまりスコットランドは
フランスの同盟国です
これによりスコットランドとも
小競り合い
フランス、スコットランドの
2国との戦争が続き
莫大な戦費が湯水の如く流出
国の金庫は常に空っぽ
この時期のイングランドは
貴族でさえ貧しく退廃しきっていたとか
その頃、スペイン王
フェリペ二世は困っていた
「せっかく英国と結んでたのに
メアリー1世は早世するし…」
「この上もし、スコットランド女王が
英国女王にでもなろうもんなら…」
「スコットランド、英国
フランスが縦並びにヴァロワ家の
支配に収まることになる…」
「そうなると
我がスぺイン+神聖ローマ帝国
=ハプスブルク家敗北の危機…」
「そうなる前に、何とか英国に
取り入って味方につけなければ…」
「でも俺、メアリー1世けし掛けて
フランスと戦争させて
大敗させてんだよなぁ…」
「もう英国で俺の威信なんて
地に落ちてるし…英国人は誰も
俺の話なんて聞いてくんないし…」
「あ!そうだ!俺ってば
ロンドン塔のエリザベスを間接的に
助けてあげた実績があんじゃん!」
「彼女が収監されている時
メアリーに『殺さない方が良いよ』
って口添えしてあげたし!」
「よっしゃ!エリザベスに求婚するぞ!
恩もあるし、言うこと聞くだろ!」
「大体俺、良い男だし!
今やヨーロッパ最強のスペイン王だし!
メアリーなんてチョロかったし!
断わるわけないって!」
というわけでフェリペ二世
エリザベス女王即位の四日後に求婚ッ…!
早ッ…!!
求婚の意向を告げに来た
フェリペ二世の外交官
エリザベスが絶対喜ぶと
ニヤニヤ反応を待っていた
ところがエリザベス
全く表情を変えず…
「考えさせてほしい」の一言
「ホントは考えるも何も
結婚する気なんて
サラサラないんだけどなぁ…」
「そもそもスペインに寄り過ぎて
国内のカトリックに
突かれるわけにもいかないし…」
「でもスペインってうちの最大の交易相手
ネーデルラント(オランダ)を
支配下に置いてるんだよね…」
「フェリペ二世と結婚しなかったら…
ネーデルラントとの貿易収入まで
絶たれるかもしれない…」
「ただでさえ財政逼迫してるのに…」
宗教問題と経済問題の
狭間で出てきた結婚問題
どこを選んでも誰かが
敵になるという状況
エリザベスはこの件の打開策について
どうすればいいか色々迷い過ぎて
体調を崩します
可哀想に!
結局、デメリット覚悟で
フェリペ二世の求婚断るんですけどね
あんだけ調子こいて振られてやんの!
ザマァ!
…と思ったのは
きっと私だけじゃないことでしょう
~スペインとフランスが仲直りへ続く~
🍎アカリ🍎
ご連絡待ってる(っ ॑꒳ ॑c)