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Blog@arabian🤴処女王宣言〜前回のあらすじ〜 女が舐められちゃお終いよ エリザベス、女王になってからというもの 凄く自信に満ちた態度を崩さず とても堂に入っていたそうな その上で、とても 命令するのが上手かったそうです 相手を嫌な気持ちにさせず モチベーションを保たせながら 指示を与える これに関しては 芸術的な程に天才だったという 評価をされています 幼少から人並外れた 苦労と勉強をしてきた エリザベスだからこそできた業でしょう 思えば、女王になるべくして 生まれてきたのかもしれません そしてエリザベス1世といえば 一番最初の議会招集でのぶっ飛び宣言 「誰とも結婚しません」 これには誰もがひっくり返った 当時25歳のエリザベス それはそれは引く手数多だった そして誰しもが 女王なら結婚して夫に政治を 補佐して貰うべきだと思っていた しかし、エリザベスは メアリーの失敗を見ている 姉がフェリペに唆され、利用され 挙句どうなったか 同じ轍は踏まないと 決めていたエリザベス 徹底的なリスク排除を決心します 「私は既に英国と結婚し 夫を持つ身となりました」 「あなた方一人ひとり 英国民の全てが私の子供であり 私の親族なのです」 「神様があなた方を私から 奪わない限り私が子のない女に なることはありません」 「後継者については心配無用です 名君は時の采配によって 生まれるといいます」 「神が私の胎から生まれた子よりも ずっとこの国のためになる 後継者をお授けくださいましょう」 でもこれ、凄まじくあり得ない 常軌を逸したことを言ってるんですよね だって テューダー朝はここで終わりまーす! …って言ってるんですよ? 「自分の子供を 王様にしなくてもいいんです」 …なんて話、当時からすると 頭のネジが2~3個 …どころか全部ぶっ飛んで 爆発して羽ばたいてるレベルの発想です 完全に君主やクリスチャンの考えの フォーマットにない異次元の価値観です これはおそらく、膨大な勉強により 人文学にも精通し ルネッサンスにも触れ キリスト教以前の論理的な社会の 在り方も理解していたからこそ 当時の宗教観のみに囚われず こんな宣言ができたんでしょう 知識教養により常識のタガを 外すことが出来たんです もはや超人です とはいえ、皆流石に彼女の言葉を 頭から信じてはいませんでした 「どうせ気まぐれで言ってるだけだって」 「そのうち絶対結婚するっしょ」 ホントに最期まで結婚しないんですけどね ~戦争問題と戦うエリザベスへ続く~ 🍎アカリ🍎 ご連絡はこちらブログ一覧
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Blog@arabian🤴カトちゃんプロちゃん~前回のあらすじ~ メアリー1世、死す! …エリザベスはこの時を待っていた 大人しくしながら メアリーが死ぬのをずっと待ち望んでいた 頭の良いエリザベス メアリーは必ず失敗すると 予見していたのやもしれません そしてついに エリザベス1世、誕生 25歳である メアリーがメチャクチャだったんで 国民はエリザベスを大歓迎 「プロテスタントの女王だ!万歳!」 ただし、エリザベスが受け取った イングランドはボロッボロです 果たしてエリザベスは 英国を守り抜けるのか!? この時の英国 色々な問題を抱えています まずは国教問題 カトリック?英国国教会? どっちなんだい!? 「我が英国はとんでもない金欠… この上教皇に金を納めるなんて無理… まずローマ教皇と断絶よ!」 「でもお姉さまがフランスに 攻撃しちゃったもんだから… せめてスペインとは 仲良くしなきゃいけない…」 「二大強国を敵に回すなんて以ての外! ただスペインはカトリックの急先鋒…」 「プロテスタント化を推進して カトリック、スペインを 怒らせるわけにもいかない…」 「しょうがない、まずはお姉さまが 廃止してた国王至上法を復活! 私が教会の権力も握る!」 ここでもエリザベス 聖職者たちを刺激しないために 国王至上法の記述を一部変更してます 「イヴはアダムの肋骨から 生まれた存在、というような世の中…」 「女如きが宗教の首長なんてありえない というのが聖職者の本音…」 「怒らせないように記述を少し 書き直そう… 『首長』⇒『統治者』…っと…」 当時 『宗教の権力』>>>>『世俗の権力』 圧倒的なランク差があった ここでいう『統治者』とはつまり 『世俗の権力者』を指します 「国王は教会の『首長』 とは言いません!『統治者』です!」 「私はあくまで『世俗の権力者』です! 所詮世俗程度ですから! 聖職者の方々の権威を 犯すつもりありません!」 エリザベス、渾身の配慮ッ…! 『極端を排して中道を取る』 エリザベスの基本戦略はまさにこれです カトリック、プロテスタントが 混在していた枢密院(内閣)にも どっちかに寄り過ぎている 人材は入れないようにしました 更に、カトリックとプロテスタントでは 儀礼の作法が違うので 礼拝統一法というのを定めて どっちの作法にも寄らないよう 間を取った折衷案を出したりもしました そんなこんなの結果、プロテスタント 急進派からは不満の声が… 「ローマ教会とは国王至上法 で断絶したんだろ!?」 「なのに何でカトリックに 気を遣わなあかんねん!」 「折衷案とか意味わからんし!」 「俺たちは聖書にのみ忠実なんや!」 「なんで聖書に書いてないことまで 儀式でやらなあかんねん!」 「もっと徹底的に プロテスタントを広めろよ!」 これが後にピューリタンと 呼ばれる人々です 段々英国内に居場所が なくなっていった彼らは 新天地を求めて英国から 新大陸へ渡り ピルグリムファーザーズ として13植民地を作り 彼らが『アメリカ』を作っていきます が…それはまた別のお話 ~女性差別と戦うエリザベスへ続く~ 🍎アカリ🍎 ご連絡はこちらブログ一覧
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