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Blog@arabian🤴舐めてんのかコラ~前回のあらすじ~ 英国には問題が多すぎる 次なる問題、女性蔑視 中世なんて今と比べ物にならない 次元での男尊女卑です 一般通念として 「女なんかにトップが務まるわけないだろ?」 が常識 故に、エリザベスが君主になった時 真っ先にやらなければならなかったこと それは女性君主に対する バッシングの封じ込めです ましてエリザベスは元々侍女の子供 それも一度庶子にまで落ちている 王位継承権を突かれる材料を 最初から持ってしまってる 自らが正当性に則った君主である という理論武装をするのが 最優先だったわけです そしてエリザベスは言いました 「君主の座を用意したのは神だ 女性だからといって 君主の威光を減じることはない」 私を選んだのは神なんだから ちゃんと言うこと聞いてね! …というわけです 更に女性君主のブランディングとして 旧約聖書に登場する 女預言者デボラを引用 このデボラと自分を重ねる 女王ブランディングをやっていきます 知識人、詩人、画家、劇作家など 色んなメディアを通じて 女性君主の高いブランドイメージを 発信していきます リチャード三世の折に触れた シェイクスピアもその1人だったんですね 自分を批判するゴシップなんかも 片っ端から排除して検閲をかけていき ロジックを作り、メディアを通して セルフブランディングをかけていく 徹底的なメディア戦略 ただのサブカル好き~なんてわけじゃ 全くなかったわけです エリザベス1世の 記述として残っているものに 「気性が激しい奔放だった」 「家臣に対してもしばしば 激しい感情を爆発された」 「スリッパ投げたりビンタしたり」 「ヒステリックだった」 「上機嫌から急に不機嫌になるなど 感情の起伏も大きかった」 …ほんまかいな?ただ ひとつ合点がいく証言があります 「女王の権威を蔑ろにするような 臣下には容赦がなかった」 おそらく、これが全ての理由でしょうね 絶対君主にならなければ 近代化に後れを取るという時代の中で 女王として家臣に 舐められるわけにはいかなかった 気性が激しかったというのは そんな彼女の演技であり パフォーマンスでしょう 相反する証言として 「ここぞという時の判断力はとても冷静」 「とても忍耐強かった」とあります エリザベス、舐められないための 印象操作まで抜け目なし そんなエリザベス 実はイケメンが好きだったみたいです 美への拘りが凄くあって 見栄えが良くない者を王室に 勤務させることは絶対にしなかったとか 『誰もが認めるイケメンがいたが 前歯が一本欠けていたので 雇用しなかった』 なんて話も残ってます 女王の権威付けとしてまず 自らが美しくあらねばならない 同じ舞台に上がっている 役者もまた美しくあるべき この辺も含めて彼女の 政治戦略だったんでしょう 〜結婚しません!へ続く〜 🍎アカリ🍎 ご連絡はこちらブログ一覧
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Blog@arabian🤴 嫌われメアリの一生~前回のあらすじ~ メアリーいい加減にしろ 少し遡ってメアリー妊娠の兆候の時の話 医者から見てもこれは妊娠間違いない! 完全に妊娠です! 人気絶不調とはいえ 国民もこれには喜んだ! 女王がご懐妊だ! フェリペの父カール五世も祝福! フェリペからは連絡ないけど! メアリー1世 おそらく人生にて 最も幸せな時 幼少期から苦労して、ストレス抱えて 精神病んで、婦人病にも罹ったけど こうして子供を身籠ることが出来た 何より、旦那は誰から見ても良い男 「(フェリペ二世と)結婚できるなんて 本当に幸せな女性」 って言われてたらしいです フェリペどんだけ人気なん? ところが予定日になっても 全然生まれない お腹も膨らんで 月経も止まって 母乳もでる 妊娠確実なのに…なんでや! 医者に太鼓判を押されておきながら 実は妊娠していなかったメアリー どうやらメアリーはこの時点で子宮癌 だったんじゃないかと言われている この時の症状は、それによるホルモン異常 のせいではないかという説がありますね ストレスもステロイドも むやみに摂るもんじゃありません そんなわけでこの後更にもう一回 想像妊娠的な悲しい事件を挟んだ後 女王になってから五年目 メアリー急に重体に陥る この時には卵巣癌を患ってたらしいです しかも同時に骨髄炎を併発 まさに危篤状態 まあ任期中にこんだけ事件が続いたら そりゃ無理ないですが 「ヤバい、これ死ぬわ…頑張って 世継ぎ残そうとしたけどダメだった…」 「まだ死ぬような歳じゃないのに… このままじゃエリザベスに王位が…」 「でもエリザベス以外の奴らはもっと ヤバいのしかいない…」 「そもそもテューダー朝の血筋はもう エリザベスしかいないし…」 「あいつのこと、アン・ブーリンが 愛人と作った子供だ! テューダーの血筋なんかじゃない! って謗ってきたけど…」 「でも、今や許す許さないの 問題じゃない… 仕方なく認めるしかない…」 「…頑張れエリザベス!お前がナンバーわn …じゃなくて後継者だ!」 死の間際ギリギリにエリザベスを 次期王位継承者に指名したメアリー 「その代わりお前 カトリックの信仰は絶対守れよ!」 「あとイングランドの 借金もちゃんと返せよ!」 「フェリペのために大陸超えて 兵送った分の損失ヤバいから!」 「ローマ教会の土地を接収してそれ 全部売っても全然足りなかったから!」 「絶対払えよ!約束しろ!」 最後の最後までメチャクチャ 理不尽な約束を突き付けてきました メアリー1世、没す なんとも悲劇的な人生を歩んだ女王 享年42歳であった ~ついにエリザベス女王誕生へ続く~ 🍎アカリ🍎 ご連絡はこちらブログ一覧
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