🤴 血染めの女王
~前回のあらすじ~
エリザベス可哀想に!
エリザベスがロンドン塔に
収監されてからの絶望ときたら
それは悲惨で
今度こそ処刑されてしまうと
周りの従者たちが
先に泣き出してしまうほど
エリザベスはというと
「弱音を吐くな」といった感じで
意外と毅然としていたらしい
…もう死ぬ覚悟を
一回決めていたんでしょうね
同時期、反乱の主犯
トマス・ワイアットは
捕まって拷問されていた
結果、エリザベスが
陰謀に加わっていたと証言してしまう
もはや崖の上のピンチどころか
一縷の望みもないように思えました
ところがトマス・ワイアット処刑の時
処刑台の上でワイアットは言いました
「エリザベスは無関係です」
「あれは嘘でした」
「拷問されて強制自白させられたんです」
エリザベスを収監し続ける
法的理由がなくなり、エリザベス
ロンドン訪問から二か月後
ようやくロンドン塔から解放されるッ…!
そのあとも廃屋同然の邸宅に
移送されたりと
とにかく不遇な扱いですが
今回がエリザベス
最も死に近づいた瞬間でしょう
首の皮一枚で生き延びた
天運が味方したとしか思えません
そして、この事件の十か月後くらいに
メアリー1世、妊娠
あとても気分がいいメアリー やっと
エリザベスと会って話すことを許す
エリザベス、開口一番に
「お姉さま、あれは本当に濡れ衣でした」
メアリー、憎しみを込めて
「未だにお前は嘘をつくのか?」
…その後もエリザベスは
監視を続けられることとなります
一方、メアリー1世は今
カトリックを勃興させようとしている
何故ここまで
カトリックに拘るかというと
彼女の母は結婚を無効にされている
故にメアリーには
生まれの正当性に傷がある
そこで、プロテスタントを押さえつけて
カトリックの立場を
復活させることによって
自分の正当性に対する疑問を
払拭しようとしたわけです
カトリックを復活させれば
結婚を無効にしたこと自体が無効になる
キャサリン・オブ・アラゴンと
ヘンリー八世の結婚は正当だったとなる
自らの王位継承権が
間違いないものになる
まず英国国教会をカトリックに
戻すのに一番の争点となるのが
土地問題
ヘンリー八世によって
教会の土地はひっぺがされて
ジェントリたちに
分け与えられてしまってます
この土地をまた教会に返却させるか?
…いやいや、流石にそんな事をしたら
とんでもない反乱が起きてしまいます
これは戻しません、というか戻せません
…教会ダイジョブなん?
そこで異端取締法というのを制定
土地を取り戻せない代わりに
バッチバチに
プロテスタントを締め上げます
異端者を火炙りにし
およそ300人がこの犠牲となります
プロテスタント超弾圧
血染めの女王
ブラッディ・メアリー誕生
トマト味のカクテルも誕生
バーに行けば飲めますね
ともあれこの狂行により
決定的に国民から嫌われるメアリー
プロテスタントが大多数で
メインだったイングランド
当然弾圧の跳ね返りは大きかった
ちなみにメアリー1世
現地イギリスでは今でも人気ないです
弾圧の件もありますが
他にも挙げれば
フェリペがメアリーに
一緒にフランスを攻めてくれって
持ちかけたことがあるんです
前年にカール五世が
スペイン王の地位をフェリペに譲り
正式にスペイン王
フェリペ二世となったからですね
宗教改革との戦い、フランスとの戦い
オスマン帝国との戦い…
三方から迫りくる脅威を退けながら
カール五世は色々頑張ったけど
どうにも国内が
纏められなくなってしまったため
自分は引退して
神聖ローマ帝国を
弟のフェルディナントに
スペインを息子のフェリペに
分担して任せることにした
フェリペ二世
「フランスに出兵するから
軍事協力してくれ!!」
イングランド国民大反対
しかしメアリー
フェリペに強く説得される
強制実行!
結果、大惨敗か!
代償として大借金を背負い
加えてイングランドがな唯一
ヨーロッパ大陸に持っていた領土
カレーを失う
これによりイングランド
大陸進出が一切できなくなる
幼い頃からのメアリーの境遇を想うと
同情を禁じ得ないんですが…
色んなやらかしを併せて
メアリー1世は人気がないわけですわなぁ
~妊娠はどうなったん?へ続く~
🍎アカリ🍎
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