🤴 ロマンスの神様
~前回のあらすじ~
お姉さまのせいで胃が痛いエリザベス
メアリー1世が即位してから
国民は彼女に結婚してほしかった
言うても女王だから
夫に補佐してもらうべきでしょ?
ってのが当時の常識
メアリーとしても世継ぎを残して
エリザベスの王位継承を阻止したい
というわけで当時から
メアリーのメンター的な存在だった
神聖ローマ皇帝カール五世に
助言を仰いだメアリー
「俺の息子のフェリペと結婚する?
あいつにはスペインの統治
任せてっからさ」
「今うち、フランスと戦ってんだけど
劣勢なんだよね」
「お前とフェリペが結婚して
イングランドが衛星国になってくれりゃ
うちとしても心強いんだわ」
メアリーは不安だった
イングランドはこの時
ヘンリー八世の晩年の外交の軋轢から
スペインとの関係が良くなかった
自分がスペインを統治している
フェリペと結婚すれば
スペインとの関係が濃くなる
スペイン嫌いのイングランド国民が
どう言うだろうか
この時、メアリー37歳
フェリペ26歳
11歳の年の差婚であるし
更にメアリーは若い頃からの
ストレスにより月経不順など
婦人病を患っていた
しかも出産となると
高齢出産の初産である
「…考えときます」
とりあえず有耶無耶な返事をしておいた
するとフェリペの肖像画が送られてきた
「え?なにこれめっちゃイケメン!
会うだけ会ってみよう!」
実際に会ってみると
フェリペは本当に良い男だった
しかも彼は王者の
威厳と気品を備えており
優しく、愛想が良く、男らしかった
清潔で服のセンスも良かった
とのこと 何というモテ男
流石超名門ハプスブルク家
一方でフェリペはメアリーに対して
どうかというと…
「年齢より老けて見えて
若さが感じられない
全く魅力を感じない」
by.フェリペ
フェリペの側近の記述に至っては…
「フェリペ殿下は
並大抵の人間にはできない努力ですが
この結婚の目的を
よく理解しておられて…」
言い過ぎやろ!
並大抵の人間には
できない努力が必要なほど
メアリーは酷かったってか!
長年の苦労のせいで老け込んだんかい!
なんかこの時代の
ヴィジュアルに対する記述って
異常に細かく残ってるんですよね
多分ゴシップ的な感じで
書いてたんでしょう
ちょうど印刷術が
広がった時期でもあるんで
王室といえどゴシップの餌食に
今も昔も変わらんです
ご愁傷様です
でもフェリペは本心を
絶対にメアリーに悟られないよう
細心の注意を払い
とても愛想よく彼女を立てて接した
稀代の色男にそんなことされたら
メアリーはもうメロメロです
すっかり心奪われ
それが後押しになって結婚を決意ッ…!!
一方イングランドの国民は大反対
「スペインってカトリックの急先鋒じゃん!
せっかく英国国教会になって
ローマ教会の力が弱まったのに!
「それがまた復活すんの?
教会に納税すんの?
土地も資産も奪われんの?」
「しかもこっち女王だから結婚したら
スペインに吸収されんじゃん!
明らかに立場弱いやん!
イングランドなくなってまうやん
これによりメアリー1世の人気大暴落
色んなとこで反乱蜂起の兆し
メアリー1世
迅速にそれを一つ一つ潰していった
しかし一つだけ潰しきれなかった
トマス・ワイアットに率いられた反乱軍が
ワイアットの乱という反乱を起こす
あの悲劇の九日女王ジェーン・グレイの
父ヘンリー・グレイも反乱の
主な首謀者だったんですが
挙兵前に逮捕されて
親子共々処刑されてますね 可哀想に!
~またもエリザベスにとばっちり
へ続く~
❤️🔥アカリ❤️🔥
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