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Blog@arabian🤴地雷系姉妹~メアリーに祝福を ジェーンに鎮魂歌を~ メアリー1世 晴て女王になれてご満悦 エリザベスとの仲も良好 ところが、戴冠式を境に 急にエリザベスに対して 態度が変わります 三百種類以上の料理が振舞われ この上なく豪華に行われていた メアリー1世の戴冠式 そこに招待された エリザベスがやって来た その時、宴の空気が微妙に揺れた やはり、いくら地味に装っても 隠し切れない気品のオーラが エリザベスにはあったようで メアリーより エリザベスの方が目立っちゃった 「なんかエリザベスの方が女王ぽいよね」 「賢そうだし、若いし、いいなぁ~」 ..皆がその時心の中で密かに思ったことを 鋭敏に感じ取ったメアリー1世 この時、メアリー37歳 エリザベス20歳前後… 「20歳そこそこのガキが 女王に相応しいだと!ふざけんな!」 蓋が開いたら止まらない メアリー1世は感情的にエリザベスへの 気持ちを拗らせていきます メアリーからしたら エリザベスには色々思うことがある 一時期子供の頃 可愛がったりもしてたけど そもそも自分の母 キャサリン・オブ・アラゴンを 追い落としたのは エリザベスの母アン・ブーリン 親も憎けりゃ子も憎いは世の常 更に問題なのが メアリー1世はカトリック教徒 エリザベスはプロテスタント だということ 仮に自分に全く子供が産まれなければ 次の女王はエリザベスになる せっかく自分がカトリックという 正しい教えの体制を敷こうとしてるのに エリザベスの代になってまた我が国が プロテスタントという邪教に堕ちる これがメアリーには許せない 次期王位継承権がエリザベスに あることが不満でしょうがない 「あのアン・ブーリン… 阿婆擦れ異教徒の娘のくせに!」 ~エリザベスが 一体何をしたっていうの!に続く~ ❤️🔥アカリ❤️🔥 ご連絡はこちらブログ一覧
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Blog@arabian🤴シーモア事件~前回のあらすじ~ キャサリン・パー、没す トマスは悲しんでいるだろうか? キャサリンの喪に服しているだろうか? 否、彼はそんなこと 気にも留めてはいなかった トマスは出世欲に取りつかれた クズだった 「キャサリンが死んで莫大な遺産が入った! これで俺は英国一の金持ちだ!」 「エドワードの野郎… いつまでも護国卿の地位に 胡坐を掻きやがって…」 「必ず俺がのし上がってやる! だがまだ反乱には金が要る!」 「エリザベスと結婚すれば… 王女の多額の持参金を 反乱資金に充てられる!」 トマスは最初から エリザベスとの再婚を画策していた キャサリンには 男を見る目だけが欠けていた キャサリンは、ひょっとしたら エリザベスとの結婚に邪魔だとして トマスに暗殺されたのかもしれない キャサリンが死んですぐ トマスはエリザベスに求婚する エリザベスは当然これを拒否 この時のエリザベスの 心中は如何ばかりか... 測りかねますね… それでもトマスは 目的の為に手段を厭わなかった エドワード六世に兄の悪口を吹き込み 幼王が兄を嫌うよう仕向けた 海軍卿の立場を悪用し 商船から賄賂を巻き上げ 海賊と結んで反乱の準備を行った 造幣局の役人と共謀して 裏金から軍資金をため込んだ しかしエドワード・シーモアは そんな弟の杜撰な行動など 全てお見通しだった 「兄より優れた弟などいない」 かの北斗の三男がそう訴えていた通り エリザベス15歳の時 兄エドワードの手によって 弟トマスの陰謀が明るみに出る トマスは大逆罪でロンドン塔に収監され 33もの罪状を課せられた その中の一つに 「国王と枢密院の許可なく エリザベスと結婚しようとした」 という罪状があった このことにより エリザベスにも捜査の手が及んだ エリザベスの尋問を担当したのは 過酷で厳正な取り調べに定評のある ロバート・ティルウッド判事 「所詮は子供 すぐに本当のことを口にするだろう」 楽な仕事だと 高を括っていたティルウッド これが全くの想定外 エリザベスは手強かった あの手この手で尋問をかわす 実はこの罪状の中に エリザベスを育ててくれた 家庭教師たちも巻き込まれていた 本当のことを言えば 恩師たちはトマスの とばっちりを受けて捕まってしまう 口を割るわけにはいかない のらりくらりと、嘘も本当も言わず 尋問をかわし続けた しかし、その甲斐虚しく 先に恩師たちが耐えられず 自供してしまう トマス・シーモアは有罪となり処刑 エリザベスは必死に何とか 恩師たちを助けようと考えた すぐに直筆の手紙を エドワード・シーモア宛てに書いて送る 必死に恩師たちの潔白を訴え、懇願した その心からの懇願が エドワード・シーモアにも 届いたのだろうか 彼はエリザベスの頼みを受け入れた エリザベスの恩師たちは解放され エリザベスも事なきを得た トマスが断頭台にかけられた日 エリザベスの日記にはこう書かれてある 「今日は 知恵に富むが 判断力の欠如した男が亡くなった」 ドッと疲れと精神的ショックが押し寄せて エリザベスはまた体調を崩す この事件を通して エリザベスは痛感する どんな小さな火種でも 用心しなければならないと 皆で楽しくキャンプファイアー していたつもりが 投げられた牧の量が多すぎて 山火事になることもあるのだ 彼女は、この事件以降自領に引っ込み 装飾品も身に着けず地味な装いで 極力目立たない生活を送るようになる ~メアリーの蜂起へ続く~ ❤️🔥アカリ❤️🔥 ご連絡はこちらブログ一覧
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