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Blog@arabian🤴FIRST QUEEN~前回のあらすじ~ エリザベスは静かに暮らしたい シーモア事件の後 エリザベスの異母弟でもある イングランド王エドワード六世 悪性の感冒を拗らせ僅か16歳で崩御 そして弟トマスの陰謀により シーモア家の威信は失墜 権勢の弱ったエドワード・シーモアは 政敵ジョン・ダドリーに 枢密院での権力闘争で敗れ失脚 皮肉にも弟と同じ大逆罪で 処刑されてしまいました このジョン・ダドリー イングランドのプロテスタント化を 進めてましてん 「やべぇ…次の王位継承者って メアリー女王だよな? あいつゴリゴリのカトリックやん」 「あいつが女王になったら プロテスタント派の俺 処刑されるんちゃう?」 「そんなんさせへんで! メアリーの次に継承権持ってる エリザベス!あいつプロテスタントやん! 擁立したろ!」 「…あれぇ? なんやエリザベスってあんな地味なん? ちょっと地味過ぎるって!ないわぁ~…」 「誰か他にプロテスタントで 継承権持ってる奴おらんかんかなぁ… え?ヘンリー八世の妹の孫の ジェーン・グレイ?」 「う~ん…まぁちょっと遠いけど 大丈夫やろ!よし!ジェーン連れてきて 息子と結婚させて メアリーより先に即位させるで!」 「どうせメアリー何も言ってこんやろ! そもそもあんな病み属性に 誰も味方せんやろて!」 ジェーン・グレイ戴冠ッ…!! しかしジョン・ダドリーは 宮廷の空気を全然読めてなかった 確かにメアリーはカトリック教徒で そのカトリックは、ヘンリー八世が ローマ教会の土地や財産引っぺがして イングランドの実力者たちに 分け与えてたせいで 一度イングランドでの 権力を失っている この状態でカトリックに戻るというのは 色んな人にとって都合が良くはない 「いやでも 流石に先々代の王の妹の孫って おかしいだろ!遠すぎるわ! どう考えても継承権的に 次はメアリー女王だろ!」 皆がメアリーに同乗して加勢した結果 メアリーの下に一万五千の軍隊集結 メアリー、武装蜂起す! そして完全勝利! ジョン・ダドリーを処刑し 自身がイングランド女王であることを宣言!!! ここにイングランド史上初の女王 「メアリー1世」爆誕ッ…!!!! ジェーン・グレイが 女王の冠を頂いていたのは 僅か九日間だけだった ジェーンはぶっちゃけ ただ権力抗争に 巻き込まれただけの女性なんで メアリー1世はジェーングレイを 罰するつもりはなかったそうです …この翌年にジェーンの父親が不満を 唱えて反乱を起こしたりしなければ… 反乱は普通に鎮圧 ジェーン・グレイ 煽りを喰らって父と共に処刑される… 何でこんなことに… 先に夫であるギルフォードが処刑され ジェーン・グレイは その遺体を見せつけられ その名を泣きながら叫んだという… いよいよジェーン・グレイが 処刑される時 彼女は最後の言葉を遺した 「私は無実の手を洗う」 …そして彼女は 僅か16年の生涯を終えた… まさに悲劇の女性、ジェーン・グレイ その悲壮は 「レディ・ジェーン・グレイの処刑」 という絵画としても残っています⇩ ~エリザベス メアリー1世に嫌われるへ続く~ ❤️🔥アカリ❤️🔥 ご連絡はこちらブログ一覧
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Blog@arabian🤴束の間の幸せ~前回のあらすじ~ キャサリン結婚反対の嵐 キャサリンは幸せだった 「王太后の地位は剥奪されるし… エドワードとトマスの 兄弟仲は険悪になるし…」 「結婚してから災難続きだったけど 今はこうして可愛い義理娘エリザベス 愛する夫トマスと一緒」 「三人で慎ましく生活するのも 悪くない…おまけにこうして 子供を授かることもできた…」 「トマスとエリザベスも仲が良い…いや ちょっと良過ぎるんじゃないかな?」 「彼は限度ってものを知らないから スキンシップの度が過ぎるのよね」 「勉強中のエリザベスに ちょっかいを出すのは止めて欲しいわ」 「彼女の勉強っぷりといったら 常軌を逸してるんだから ホントに邪魔しちゃダメよ」 エリザベスは超最先端の英才教育を 途轍もないスピードで吸収しながら 勉強に多忙な日々を送っていた 10歳の頃には英語・フランス語 イタリア語・ラテン語・ギリシャ語を 流暢に操るマルチリンガル 更に数学、物理、天文学、音楽、乗馬 弓射、論理学、修辞学を学びながら ソフォクレス、デモステネス、キケロ リビウスの如き古典作家も購読していた エリザベスを担当した高名な 家庭教師ロジャー・アスカム曰く 「王女様ほど理解力のある人を 知りませんし 記憶力も誰にも負けません フランス語とイタリア語を英語と 同じくらい流暢に話し 美しく正確なラテン語も話されます ギリシャ語であれラテン語であれ 王女様ほど美しく書く人は いないでしょう」 どうやらエリザベスは辛い幼少期の ストレスを勉強で解消していた様子 だから勉強が大好きで とてつもなく教養があった 更に幼少期から 苦労を強いられていたため 人間観察にも長けていた 人の顔色を見、関係性を推測し 宮廷内を学びと共に生き抜いてきた… 「ここは宮廷とは全然違う。 なにせトマスの声が大きいんだもの」 「トマスは海軍卿で、騒ぎが大好きな 賑やかで明るい人… いや、下品で粗野な人?」 「良く見るとイケメンお兄さんなトマス。 キャサリンお母様とトマスが 一緒にいるこの家が、私はとても大好き」 「でもトマスのスキンシップは 尋常じゃない。 私の寝室に入ってきて腰を叩いたり お尻を叩いたりしてふざけるし…」 「宮廷じゃこんなこと許されない。 抱き着いたりとかキスしたりとか トマスに悪気はないんだろうけど…」 そして良からぬ噂が エリザベスに立ち始める… トマスとエリザベスは できてんじゃないか? キャサリンは極力 気にしないようにしていた だがしかし、ある日 トマスがエリザベスに 抱き付いているところに遭遇 「人が妊娠中になんてことしてるの!」 同時にこの時、キャサリンは直感した 「トマスとこれ以上一緒にいると エリザベスのためにならない…」 「これ以上、噂を放っておけば いつか彼女が災難に会う…」 「トマスとエリザベスを 離さなきゃいけない… エリザベスを寵臣の家に移して…」 キャサリンは決断する 嫉妬からではなかった エリザベスが心配だった 「エリザベス! シーモア家から出て行きなさい!」 …これ以来 二人は二度と会うことはなかった… 賢いエリザベスは キャサリンの想いを 理解していたのかもしれない そもそも彼女自身も トマスのことで噂が立ったら どうしよう…と思っていた しかし、エリザベスは キャサリンのこともトマスのことも 大好きだった 三人での暮らしが本当に幸せだった キャサリンたちと 離れ離れになったエリザベス ストレスで体を壊してしまう エリザベスの心は頑丈に見えて繊細だ そんな矢先だった キャサリン・パーが娘を出産 …直後、この世を去った 悲しみに打ちひしがれ 床に臥せるエリザベス 「またお母さんがいなくなって 独りぼっちだ」 ❤️🔥アカリ❤️🔥 ご連絡はこちらブログ一覧
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