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Blog@arabian️📝 アカリ、普通の日記に戻ります~今回のあらまし~ ヘラクレスの物語も やっと終盤かと思いきや まだ残っている逸話を細かく描写すると もはやこち亀になってしまう と戦慄したアカリは ヘラクレスの最期までを、ダイジェストで お届けすることにしたのであったッ…!! 本気で嫁探しに 乗り出したヘラクレスは カリュドン王妃デイアネイラに求婚。 王妃を巡り河神アケロオスと激闘 これを打ち破り晴れて デイアネイラと結婚。 ヒュロスという男児を儲ける。 一方、アケロオスは この敗北が悔し過ぎて、毎年春になると この地方に洪水を起こす 癇癪っぷりを発揮。 ある日、旅に出たヘラクレス一家が 激流に阻まれて川を渡れずにいたところ 川辺にいたネッソスという ケンタウロスが語り掛けてきた 「アッシが奥さんを担いで渡りますんで 旦那は坊ちゃんを担いで 後からきておくなせぇ」 これ幸いと提案に乗ったヘラクレス デイアネイラをネッソスに任せて 次いで息子ヒュロスを担ぎ川を渡った。 すると 一足先に向こう岸に着いたネッソスが デイアネイラを犯そうとしていた。 「よいではないか!よいではないか!」 (ケンタウロスって ケイロンが特殊なだけで 基本性欲の塊なんですよね) 当然ネッソスは 思いのほか早く追い付いた ヘラクレスの放った毒矢にかかり あえなく死亡。 婦女暴行は未遂に終わったものの ネッソスただでは終わらない 今際の際にデイアネイラの耳元で囁いた。 「アッシは旦那の力量を計り違えて 大変なことをしやした…ただ 英雄色を好むって諺がありますんで… 旦那もきっといつか 他の女に目移りする時 が来るやもしれやせん…そん時は アッシの血を旦那の衣服に浸して 着せておくなまし… なんたってアッシの血には 媚薬の効果があるもんで… 冷めた愛もアッシの血に掛かれば レンチンしたの如く 元に戻ること請け合いです… これがアッシにできる女将さんへの 唯一の償いでござんす…グフッ…」 純粋無垢なデイアネイラは その言葉を信じ ネッソスの血を採っておいた。 そして後にヘラクレスは 弓合戦の時の恨みを晴らさんとばかりに オイカリアに進撃、これを攻め落とす。 ついに当時恋い焦がれていた 王女イオレを奴隷として手に入れる。 どうにも仲の良さそうに見える ヘラクレスとイオレ。 それを見ていたデイアネイラ… 「このままでは イオレに主人がとられちゃうわ! 今こそあれを使う時ね!」 嫉妬と焦りに囚われたデイアネイラは ネッソスの血に浸した服を 従者のリカスを通じて ヘラクレスに送り、身に付けさせた。 途端、ヘラクレスの体は焼けただれ 悶え苦しみ始めた。 ついでに、あんまり痛いのでムカついて 無実の従者リカスを 海に投げ捨てたところに ヘラクレスの費えぬ癇癪魂を感じますね。 実はネッソスの血に 媚薬の効果などなかった。 彼の最期の言葉は罠であり 彼の血はその実 ヘラクレスに受けた ヒュドラの毒に染まっていた のであった。 当のヘラクレスは 普通の人間ならとうに死んでしまう処を 激痛の中で生きていた。 実は昔、ヘラの母乳を飲んだ事で ヘラクレスは不死身の肉体を得ていた。 不死身のヘラクレスは 皮肉にも己が手に掛けた 恩師ケイロンと同じ 全身の皮膚が爛れ落ちても 死ぬこと叶わぬ苦しみを味わうことに。 流石に死ぬ覚悟を決めたヘラクレス 生きたまま火葬されることを望む。 デイアネイラとの息子ヒュロスに イオレを妻とすることを遺言し オイテ山に登った。 棍棒を枕にし、ライオンの毛皮をまとい しかし稀代の英雄を 殺すことになるため、誰も恐れて 火をつけることができなかった そこへ知人のポイアス親子が たまたま通りがかり、火付け役を承諾。 愛用の弓を 壇に火を付ける役を申し出た アルゴナウタイの英雄でもある ポイアスの息子、ピロクテテスに贈り 生きながら焼かれることで ようやく毒の苦しみから解放された。 ちなみにこれを知ったデイアネイラは 自責の念に堪えられず自殺…可哀想に! こうして半神の英雄ヘラクレスは 人間の肉体を失った。 するとゼウスは ヘラクレスを神として迎えることを宣言。 ここに至ってようやくヘラも彼と和解し 許したという…(…ホンマカ!?)。 ヘラクレスはヘラの娘 元ドジっ娘給仕係ヘベを妻に迎え アレクシアレスとアニケトスという 二柱の息子を儲けた。 死後、神の座に上ったヘラクレスだが この後、天界大戦争にて ギガンテスやテュポン相手に 獅子奮迅の大立ち回り。 そしてヘラクレス亡き後の下界では ヘラクレイダイと呼ばれる ヘラクレスの子孫達が あのミケーネ王 エウリュステウスと戦争を繰り広げ 結果ヘラクレスの息子ヒュロスが勝利し エウリュステウスは 「ヘラに命じられただけで 俺のせいじゃない!」と命乞いするも ヘラクレスの母アルクメネに 「息子の味わった苦労を思えば あなたを許すことはできない」 と目ん玉くり抜かれてシバかれたとか そうでもないとか諸説あり… これにて、なんやかんやで ペルセウス家による ミケーネ支配は終わりを告げるが… それは、また違うお話。 ~次回!から!アカリ! 普通の日記に戻るってよッ…!!~ …といいつつ しばらく充電期間に入ります 🍎アカリ🍎 ✉️arabi_akari_otoiawase@outlook.jp アカリの全貌はこちら♥️ブログ一覧
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Blog@arabian️📝 禿頭一寸法師~前回のあらすじ~ 王様が神々を扱き使ったせいで国が YAVAY アポロン 「助かりたいか人間よ? ではこの予言神 アポロンが神託を授けよう…」 「そうだな…トロイア中の処女を 生贄に捧げろ!一人残らずだ!」 ラメオドン 「アワワ…わかりました! それで済むならばそう致します!」 我が身かわいいラメオドン なんとトロイアの全ての処女を 犠牲にしてしまうッ…!…しかし… ラメオドン 「怪物はまだ暴れているし 疫病は止まらない… 約束が違うじゃありませんか!」 ポセイドン 「まだ一人残ってるじゃねえか? お前の娘のヘシオネがよ?」 ヘシオネ 「!?…お父様!お願い!助けて!」 アポロン 「自分だけ助かろうとは 親子揃って性根の醜い事だ」 アポロンが手を振ると、次の瞬間に ヘシオネは海岸の岩に縛り付けられた! アポロン 「己の罪を知るがいい人間」 ラメオドン 「ヘシオネーーー!」 …そこへ通りかかったのが 我らが大英雄ヘラクレスッ…! 実は12の試練中 アマゾンから帰る途中… トロイアに立ち寄っていたのだ ヘラクレス 「毎回毎回、こう道中が長いんじゃ やってられないぜ…聞いた話じゃ トロイアには神馬がいるらしいし いっちょ交渉に行ってみるか!」 「大魔女キルケ姉さんの! 明日使える魔女知識! 今回は、トロイアの神馬の話ね♪」 「オリュンポスの神々には不死の酒 ネクタルを注いで回る給仕係がいて ゼウスとヘラの娘、青春の女神である ヘベがその役割だったの」 「ところが、ヘベが給仕中に転んで あられもない姿になっちゃって」 「怒ったゼウスは彼女を罷免しちゃうの」 「後任もいないまま 辞めさせちゃったもんだから 神々の宴席に 給仕するものがいなくなっちゃって」 「困ったゼウスは人間界に 給仕係を探しに行ったわ」 「そこでゼウスの目に留まったのが トロイア初代王トロスの息子 王子ガニュメデス」 「ガニュメデスはとても美しく 美少年好きのゼウスは いてもたっていられずに誘拐! そのままオリュンポスの 給仕係にしてしまったわ」 「ガニュメデスは天界に攫われたことで 給仕係にちなんで 水瓶座にされてるわね♪」 「この仕事のためにガニュメデスには 永遠の若さと不死が与えられたんだけど 勝手に息子を拉致監禁された トロス王は大激怒!そりゃそうよね」 「でもゼウスはガニュメデスに すっかり夢中。 ついに王子をトロイアへ返すことはなく 代償としてトロスに 世界一速い神馬を与えたわ」 「ちなみにヘラクレスが死後に 神々の列に加えられたとき 元ずっこけ給仕係ヘベが妻として ヘラクレスに与えられるんだけど… それはまた違うお話♪」 神馬目当てにトロイアに立ち寄った ヘラクレスが見たものは… 海岸に縛られているヘシオネ! 暴れ回る大海魔! ヘラクレス 「なんだこりゃ!? いきなり国家存亡の危機じゃねえか!」 ラメオドン 「おお!そなたはかの勇名高きヘラクレス! 頼む!あの大海魔を何とかしてくれ!」 ヘラクレス 「う~ん…こりゃ骨が折れそうだな… トロスの神馬でも報酬に貰わないと やる気が出ないなぁ~」 ラメオドン 「あげちゃう! 倒してくれたら何でもあげますから!」 ヘラクレス 「そりゃあ願ったり叶ったりの トントン拍子だ! しかしこりゃ、街中で戦うと 被害が凄いことになりそうだな」 ヘラクレスが困っていると 女神アテナが現れた! アテナ 「ポセイドンの奴め…やり過ぎだ! アポロンもついていながら…」 ヘラクレス 「おお!女神様いいところに!」 アテナ 「安心なさい。 存分に戦える舞台を整えてあげるわ」 アテナが剣を一振りすると トロイア人達が一斉に土を盛り始め… アテナの加護の力も併さり… あっという間に対大海魔用の 防壁が築かれた! アテナ 「さあ、これで存分に…?? …ヘラクレスは一体どこにいったの?」 兵 「はい! さっき怪物に食べられてました!」 アテナ 「なんですってッ…!?」 一方、怪物の腹の中のヘラクレス ヘラクレス 「デカブツの中身は脆いと 相場が決まってらぁ! 俺の活躍を後世に伝えて ジパングで童話にしやがれ!」 「ヘラクレス一寸法師フィーバー!」 …それから三日が経った… ラメオドン 「…怪物がピクリとも 動かなくなって随分経つが… ヘラクレスももう生きてはいまい…」 「ふぃぃ、神馬を渡さず 済んで良かったわい!」 ラメオドンが身勝手な 皮算用をしていると、突然 怪物の腹を突き破ってヘラクレス登場ッ…! ヘラクレス 「あ~…思ったよりでかかった… 胃酸で攻撃が滑るのなんの…」 …そう語る彼の頭は、禿げていた… 大海魔の胃酸によって毛髪が溶け 禿げ散らかしていたのである… ヘラクレス 「さあ!約束通り神馬を貰おうか!」 ラメオドン 「ええ~?忘れたのかの?ヘラクレス」 ヘラクレス 「?なんのことだ?」 ラメオドン 「二日以内に倒せたらという 約束であったろうが?あと加えて 髪が残っていたら渡す という条件もあったはずじゃ!」 ヘラクレス 「そんな約束してるわけねーだろ! …待て?なんだと?髪がなんだって?」 ヘラクレス、ここでようやく 自身の頭皮の異常に気付く ヘラクレス 「なんじゃこりゃあ!鏡!鏡を…」 「クソッ!頭皮の確認も しなきゃならねぇ! アマゾンの戦果報告にも 戻らなきゃならねぇ!」 「一旦ティリュンスへ戻る! おいラメオドン!試練が終わったら 必ず落とし前つけてやるからな!」 ラメオドン 「あ~?聞こえんなぁ?」 ~次回、復讐のヘラクレス~ 🍎アカリ🍎 ✉️arabi_akari_otoiawase@outlook.jp アカリの全貌はこちら♥️ブログ一覧
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