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Blog@arabian️📝 英雄の奴隷散歩~前回のあらすじ~ 男の娘の才能の片鱗を 見せ付けたヘラクレス 外回りを許されたヘラクレスは 次々と目に付いた悪人を退治した エペソスの街の近くでケルコプスという 二匹の迷惑系悪戯猿を捕まえて 懲らしめるために 高所に吊るし上げて放置… 旅行者を捕まえては奴隷にして 自分の葡萄畑で働かせていた シュレウスという人攫いを捕まえて 見せしめに葡萄の木を根元から 全部焼き払った上で、娘のクセノドケも ついでにと共にぶっ殺し…(ヤリスギヤロ!!) そしてイカロスの翼で有名な ダイダロスの息子を弔ったり… こんな経緯です⇩ ミノス王 「ダイダロス!お前! テセウス助けて俺の息子の ミノタウロス間接的に殺しただろ! 罰として一生ラビリントス入っとけや! この裏切り者!」 イカロス 「父ちゃん一人に辛い思いはさせねえ! 俺も一緒にラビリントスに入るぜ!」 ダイダロス 「息子のためにも何としてでも脱出を… ジャジャーン! 『鳥の羽根を蝋で固めてできた翼』~!」 イカロス 「凄えや父ちゃん!俺は天空を舞う羽根! 誰にも俺を捕えることは出来ぬ!」 「…ってか太陽めっちゃ近ッ! …これ天まで飛べるんちゃうん? テンション上がるわあああ!」 ダイダロス 「馬鹿!イカロス! その翼は蝋で出来てるから! 調子に乗って太陽に 突っ込んでいくんじゃあない! 熱で溶けるだろうが! …ああ言わんこっちゃないッ!…」 この時、ヘラクレスはリュディアの イオニア地方の沿岸部に近い ドリケと呼ばれる島に立ち寄っていた ヘラクレス 「んん?なんか空から 落ちたと思って見に来てみたら… 海岸に美少年が打ち上げられてる じゃないか!すぐに人工呼吸だ!」 「…ダメだ、これ死んでるわ…う~ん… 可哀想だし、墓作って埋葬しとくか!」 こうしてこのドリケ島は イカロスの名にちなんで、これ以降 イカリア島と呼ばれることに ダイダロス 「おお!見ず知らずの息子の為に ここまでして弔ってくれるとは! 英雄ヘラクレスとは何と出来た御仁だ! 感謝のお返しに、この地に 英雄ヘラクレスの像を建てるぞい!」 ダイダロスの職人魂が ドリケの地に光って唸って轟き叫んだ! ヘラクレス 「いや~久々にドリケ島に寄ってみたら 日向ぼっこし過ぎて すっかり夜遅くなっちゃったなぁ… うお! なんだこの馬鹿でかい獅子の化物は!? こっち来んじゃねえ! …ってあれ?これ俺!?」 …ダイダロスの造った ヘラクレス像はとても精巧で 夜中に近くを訪れたヘラクレスは その像の迫力に思わず 石を投げつけてしまったそうな… ついでにヘラクレスがあのイアソンの アルゴナウタイに参加していたのも オムパレに仕えていた頃とされている …時系列的に考えると ヒュラスが行方不明になった時点で そのまま島に置き去りにされて そのまますごすご帰った 世界線の話となる… ちなみにオムパレとの 関係はどうだったのかと言うと… ある日、奇襲をかけてきた オムパレの敵対勢力を ヘラクレスがいとも容易く撃退! 「さすがね…前々から 見染めていたその武勇… そしていつしか… 私の心は彼に釘付け…」 その強さにすっかり 感銘を受けたオムパレ なんとヘラクレスを 奴隷から夫に格上げしていた! 「いいのかい? 奴隷の俺を夫にまでしちまって…」 「あなたは奴隷に 収まるような器じゃないでしょう?」 「よし!じゃあ奴隷の年季が 明けるまでハッスルするか!」 「サッカーチームを作りましょう!」 ヘラクレス、オムパレとの間に 3人の子供をもうける! さすが大英雄! やることはしっかりやっていた! …しかし神託で告げられた 3年が過ぎた日… 「とうとう来たな!この時が! すまんが俺は行かねばならん!」 「ええ!? 一体どこに何しに行こうってのさ?」 「色々と忙しくて後回しにしてきたが! 滅ぼすまで仕返しをしてやらなきゃ 気が済まん相手が何人もいるんだ!」 「…あなたって人は…なんて素直で 真っ直ぐな目をしているの… とんでもなく 物騒なことを言ってるのに…」 「いいわ!お行きなさい! 私の愛しい奴隷!あなたの子種が 貰えただけでも十分よ!」 「…昔、俺に同じようなことを 言ってくれた女がいた…約束を果たす どころか裏切ってしまったが…」 「お前にこれを託す! きっとお前を守ってくれるだろう! 俺の棍棒の代わりに大事にしてくれ!」 …ヘラクレスが オムパレの元に残していったのは 彼がかつて誤って殺めてしまった 誇り高きアマゾネスの女王 ヒッポリュテの斧だった… オムパレはこれを大事に扱い 後にリュディアの紋章とする… ヒッポリュテの形見、ずっと大切に 持ち歩いてたのねヘラクレス… ~次回、ヘラクレス新たな旅路へ~ 🍎アカリ🍎 ✉️arabi_akari_otoiawase@outlook.jp アカリの全貌はこちら♥️ブログ一覧
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Blog@arabian️📝 対決!予言神アポロン~前回のあらすじ~ 鬼畜女神ヘラの狂気ビームにより 再び殺人に手を染めたヘラクレス よりによって友人イピトスを その手にかけ、再び殺人の罪を 背負うことになったヘラクレス 「チクショウ…なんだってあんなことが… もはや誰かの呪いだとしか思えねぇ…」 「しかし今はこの一向に下がる気配のねぇ 熱が天敵だ…しょうがない… また神殿で神託を賜るか…」 原因不明の病の治癒の為 高熱を気合と根性で跳ね除け 何とかデルフォイの神殿まで 辿り着いたヘラクレス 「おお~い!病人だ! 神託で助けてくれ! 熱が下がらないんだ! 巫女を呼んでくれ!」 「!…あれは、性懲りもなく また殺人を犯したというヘラクレス…!」 「またノコノコと神託を 受けに来たというの? 図々しいにも程があるわね…」 「我が神殿の巫女は パンデミック回避のために 病人とは面会しない とでも伝えて追い返しなさい!」 伝令の者から、神殿の巫女が 彼に会ってすらくれないという 旨を聞いたヘラクレス 「ああ…?何だよそれ! 三密だか壇蜜だか知らねえが こっちは病人なんだぞ!」 「こんなもん絶対嫌がらせに違いねぇ… こっちは病気の体を押して 遥々やってきたってのに…」 「そっちがその気なら 受けやろうじゃねえか! 嫌がらせには嫌がらせ…倍返しだ…!」 病気も忘れるほどに 腹を立てたヘラクレス 試練の中でいつの間にか培った 某蛇男もビックリの スニーキングスキルを発動 いとも容易く神殿の中に忍び込み… なんとデルフォイの宝であり 信託に必要不可欠な 三脚の鼎を盗み出したッ…! 「ハッハー! これで神託もできねぇだろ! 病人を無下に扱った罰だ! ざまぁみやがれ!」 すると、その時! 天から神々しい光が降り注ぎ… 予言神a.k.a.太陽神アポロンが 神殿に降臨ッ…!! 「このクソガキ… 俺の神殿を荒らし回るとはいい度胸だ! 貴様のような賊には この俺自ら審判を下してやる!」 「なんだ?神様直々のお出ましか? 大体なぁ…病人1人救おうとしないなんざ 神が聞いて呆れんだよ!」 「貴様…この俺に向かって よくもそんな不遜な物言いを! 許さんぞ下種が!」 「うるせえ!高いとこにいるからって 文字通りお高く留まりやがって! 病原菌も滅菌できねぇで 太陽神名乗ってんじゃねえ!」 「偉大なる俺の神殿に貴様のような 病原菌が入り込むなど許されん… 貴様はもはや悔い改めて 失せる選択肢も失ったぞ…」 「ああ段々ムカついてきた! そもそもお前の神託のせいで こちとら予定の数よりも多い ダルい試練ばっかしでよ!」 「おまけに試練を終えても 俺はこの様で全く安住の時は 訪れねえじゃねえか! このハズレクジ野郎!」 「高を括るのもいい加減にしろ 人の子風情が!」 アポロンは必殺の弓を ヘラクレスへ放った! 「うるせえ! 高いとこから見下ろしてんじゃねえぞ! この高山病が!」 ヘラクレス、同時に ヒュドラの矢でこれを叩き落してみせる! 「なんだと!?この俺の矢を… 矢で撃ち落とした!?」 「予言でも使って命中させてみろよ このポンコツ占い師が!」 次の瞬間 ヘラクレスは神殿の柱を叩き折った! 「あああ!おい貴様! 何てことをしやがる!」 「うるせえ! これでも喰らって星になれや! ヘラクレス ビッグバレー(大谷)スウィング!」 「クソガキが!こうなったら 跡形もなく消し飛ばしてやる! …我が眷族幾千が放つ漆黒の炎… カラミティブラスト!」 「…凄惨にして蒼古なる雷… ケラウノス!」 突如!必殺の一撃を繰り出そうとする 二人の間を落雷が引き裂いた! 「いい加減にせんか!お前達!」 「!!…父上!?」 「…え?…この爺ちゃん… 大神ゼウス…??」 「アポロン!仮にもデルフォイの主である お前が何たる無様か!」 「父上!俺はこいつの 乱暴狼藉に正当な罰を与えようと…」 「やかましい! ワシが止めなんだらお前達の争いで 神殿ごと吹き飛ぶとこじゃったわ!」 「チッ…!もう少しでこの 鼻持ちならねえ野郎を神の座から 引きずり下ろせるとこだったのに…」 「ヘラクレスよ…狼藉は兎も角として お前のその神に匹敵する力は認めよう… アポロンをしてこの勝負は引き分けじゃ」 「なっ…!!」 「へええ?病気の俺と互角なら そこの神様は万全の俺には 歯が立たないってことだよなぁ?」 「こいつ…!父上の前だからと 調子に乗りやがって…!」 「とにかく!今回は そういうことで両者矛を収めい!」 「…父上がそう仰るなら… 致し方ありません…」 「しょうがねぇなぁ…これ以上やると イジメになっちゃうもんなぁ~?」 「…この野郎…!…というかこいつ… 俺に神託を賜りに来たとは 到底思えん…!」 ~次回、逆襲のアポロン神託~ 🍎アカリ🍎 ✉️arabi_akari_otoiawase@outlook.jp アカリの全貌はこちら♥️ブログ一覧
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