BLACK Mont Blanc
ども!アカリども!
アカリはいつも電車移動
アカリを乗せてドナドナ揺れる
そんなお電車内、ご時世柄、痴話話
なんぞしてる人も珍しゅうなったもんで
それがこないだですよ
満員電車の中に
みちょぱ派なのか、ニコル派なのか
めるる世代なのか、ゆきぽよ再起なるか
どうにもはっきりしない
優柔不断なギャルが2人
珍しくギャル語でくっちゃべってまして
ちなみにアカリは
ぱーてぃーちゃんの信子派です
信子は徳川家の子孫なんです
まじハンパねぇ
一体近頃のギャルは
どんな話で盛り上るのか
じっくり聞かせてもらおうじゃないの
ギャル2人の響き渡る声に耳を傾けると
ギャル特有の甲高くもLowで
抜けの良いトーンは
アカリの鼓膜を心地よく
ドナドナ揺らしました
「なんかさ、九州の連れがいんだけど」
「まじ?どこ中?」
「福岡人なんだけどさ。
なんか偉そうなんだよね」
「わかる。地元自慢うざいよね」
「それな。そいつなんか
めっちゃアイス推してくんの。福岡の」
「うざ。ぜってー地元補正じゃん。」
「それな。アイスとかもう
チョコモナカジャンボ最強じゃんね」
「まじ完成形」
「でもそいつがしつこいわけ。
ぶらっくもんぶらん
ぶらっくもんぶらんって」
「は?モンブランは茶色じゃん」
「それな。そんなコンビニにも置いてない
知らねーアイス美味いわけないだろって」
「まじそれな」
あかりは激怒しt (以下略
...以前あかりは福岡に
旅行に行ったことがありまして
そのときに友達に勧められたのです
BLACK Mont Blanc
そりゃアカリも川崎の
モチモチ花魁見習いですから?
川崎区で有名になるには
モチモチするかラッパーになるかと
言われているわけで
そりゃ雪見だいふくやアイス饅頭の方が
モチモチしとるじゃろうと
タカを括っていたのですが
BLACK Mont Blancは違いました
例えるならその味は
まるで飢えて滅却しそうになっている
かつての修行中のアカリに
少女スジャータが恵んでくれた
山羊の乳粥の如し
そんなアカリの
スジャータが冒涜されるなど
許されていいことではありません
しかし、浅ましき亡者の口からは
次々と汚泥の如く
呪いの言葉が流れ出ます
「したらさ、こないだご当地グルメ?
のアイスのコーナー?
みたいなのがあってさ」
「まじ?やばくね?」
「 激ヤバ。
まじ見たことないアイスばっか。
世界ひれーっておもった」
「まじ行きたかったしそれ」
「いやまじでそれ。
多分まだやってっから来てみ?
ビビっから」
「はんぱねー」
「でさー、何がびびったかって、
あったのよ。ぶらっくもんぶらんが」
「まじ?実在したの?」
「まじ存在。そんでさ、
そんとき私ん中のガーシーが囁いたわけ。
ぶらっくもんぶらん食って
真相暴いてやれって」
「まじドバイじゃん。
ドバイのブラックモンブランじゃん」
「それな。そんで買ってやったわけ。
皆にも言い降らせるように
大人買いしたわけ。
5個も買ってやったわ」
「ケチじゃね?」
「いや不味かったらやばいじゃん?
4個余ったのどうすんの?」
「その九州の連れにやればよくね?」
「お前まじ天才」
「とぅーす」
「そんで食ったわけ。家で。
そりゃあさぞ美味しいんでしょうよって」
「まじ歴史的瞬間」
「したらめっちゃ美味いの。
なにこれ?ウソ?しかも当たったし」
「え?もう一本?」
「結果6本になったし」
「まじ神いい仕事すんね」
「だからさー、
今度謝ろーと思っててさー」
「なんて?」
「心の中でBLACK Mont Blanc
バカにしてサーセンしたって」
「めっちゃ謙虚じゃね?
心は自由じゃね?」
「それが心を囚われるほど
美味しかったのよ」
「やるじゃん」
「とぅーす」
…やはり味覚に国境など無粋なもの
最終的に福岡の最終兵器は、
白ギャルの舌を
真っ黒に染めてやったわけです
福岡の友達に聞かせてやったら
泣いて喜ぶじゃろうてと、
なんとも不思議な満足感に
ほくそ笑みながら電車を降りました
…3駅過ぎてました
盗み聞きは良くないですよ!
it's a wonderful World!!
🌙 アカリ 🕌
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