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Blog@arabianクリームテロリスト高校時代、吹奏楽部にて サックスの音色を自由自在に操り 和製デヴィッド・サンヴォーンの名を 欲しいままにしていた 期間限定超神童アカリ 藍は藍より出でて藍より青しな 青春時代を過ごした、かの部活には お互いの生誕を寿ぐという 古のならわしがありました 人はそれを「お誕生日会」と呼びました その催しの内容というのが ケーキなる糖質の塊を平らげ 全員でバースデーソングなる 異教の唄を口遊み 各パート毎に袖の下を送り合う等… げに奇怪なることこの上ないものでした しかし、行きつけの ネイリストさんの話を聞いて アカリの見ていた景色は色を失い 水を打ったように静まり返りました 「私の学校なんて、誕生日になると 顔面にシュークリーム 投げつけられてましたよ」 「え!?ちゃんとスタッフが その後美味しくいただいてるんですか!?」 「いや、ちょっと本人が ペロッとするくらいですけど」 「そんな…一体どんな悪事を やらかした報いなんです!?」 「いや、報いっていうか伝統っていうか…」 「先輩後輩関係なしにやられるんですよ」 「だから覚悟決めてる人は 化粧してこなかったり」 「じゃあ覚悟なき者は!?退学!?」 「いや、ホントに止めて欲しい人は 辞退できるんですけど」 「じゃあなんで全員 辞退しないんですか!?」 「憎しみの連鎖を 誰も止めようとしなかったんですか!?」 「誰が始めたかわかんないんですけど 意味わかんないですよねぇ」 「結局、遅かれ早かれ こんな悲しみだけが広がって 地球を押し潰すんだ!」 「落ち着いてくださいッ…!!」 嗚呼 メビウスのアカリ 越えてBeyond the time 🍎アカリ🍎 X DM 公式LINE ✉️arabi_akari_otoiawase@outlook.jp ご予約詳細は🈁ブログ一覧
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Blog@arabian怠惰るウェイヴアカリがまだおぼこだった頃 よく、おばあんちに行ってました おっかあと反りが合わなくて ギャルのネイルばりに尖っていたあの頃 とうとうある日 「おっかあのバカ!もう知らない!」 そう言い放ったアカリ おばあ避難所へ駆け込み寺 でも、おばあんちに行ったら おばあの介護士さんに 「仲直りしろ」って追い出されました 「あいつッ…!家族間の問題に! 家族でもないのに シャシャり出やがってッ…!!」 行き場を失ったアカリは おばあん家の玄関前のドアに 立ち尽くしました …ポツッ…ポツッ…サァァァァ…… ザアアアアアアッ…!!! 「( 'ω')ギャァァァァァァ」 玄関の軒先から 少しハミ出ていたアカリは 哀しみに暮れる心を 鏡写しにしたかの如く 一瞬にして、水も滴る濡れ鼠 「あれ…でもこれって…」 「アカリの心が泣いてるように 空も泣いている…?」 「もしかしてアカリ… 雨…降らしちゃってるぅ?」 事の経緯を自分本位に 解釈し終えたアカリ スッカリ哀しみに背を向けて 心の中にサヨナラ足跡残して 哀しみに手を振って 振り向かないように ひとりで過ごす夜は 哀しい雨が一緒に泣いてくれたから 今思えば、移り気なアカリの気性も 通り雨の気象と 重なっていたような気がします 子供は風の子… そしてアカリは風属性ではなく水属性… 全てのパズルのピースが 幼アカリの頭の中で弾けて混ざりました 「大いなる水の神よ! この不届きなる家の不忠者を! 我が涙の濁流をもって押し流すが良い!」 「怠惰るウェイヴッ…!!」 「うるさい!あんたいつまで わけのわからんこと言ってんの!」 騒音にたまりかねた介護士に怒られ 引っ立てられるまで アカリの雨乞いは続きました それからというもの、すっかり己の 秘めたる力に目覚めしアカリは 学校であろうと隙あらば 雨風を呼び起こそうと 雨乞いをしていたものです あれ以来、結局 雨風を呼び寄せることに 挑戦しては失敗し続け クラスでは 「アカリちゃんが河童に取り付かれた!」 と一大ムーブメントを 巻き起こすことに成功 失敗は成功の母とは よく言ったものです 勘違いも才能のうち! アカリの挑戦はまだまだ続く! 振り落とされないでくださいねッ…!! 🍎アカリ🍎 X DM 公式LINE ✉️arabi_akari_otoiawase@outlook.jp ご予約詳細は🈁ブログ一覧
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