～前回のあらすじ～ やはり暴力…！ 暴力は全てを解決する…！   ｢大魔女キルケ姉さんの！ 明日使える魔女知識！ エリュテイアの島では 怪物が沢山出るから 纏めて紹介しちゃうわ♪｣ ｢『オルトロス』 オルトスとも呼ばれるわ♪ オルトロスは『早い』 オルトスは「真っ直ぐな」って意味よ｣ ｢お馴染み蝮の女エキドナと 大魔獣テュポンの子で ゲリュオンの牛を 守ってた黒い双頭の番犬よ｣ ｢地獄の番犬ケルベロスの弟で ネメアの獅子の父親でもあるわ♪ ネメアの獅子はスフィンクスと共に 母エキドナとの間にもうけたわ♪｣ ｢他にも海蛇ヒュドラ、合成獣キマイラ 百頭竜ラドン、巨大鷲アイトン 大猪パイア…こいつら全部兄弟なのｗ｣ ｢たてがみ一本一本と尻尾が蛇になってて 性格は落ち着きが無く、せっかち… 長生きには向いてないわね♪｣ ｢『カークス』火神ウォルカヌスの息子で ３つの頭を持ち炎を吐く巨人の怪物よ♪｣ ｢ちなみに火神ウォルカヌスってのは 鍛冶神ヘパイストスのラテン語 (ローマ神話)での呼び名だわ｣ ｢更にウォルカヌスは英語でヴァルカン… ヨーロッパのヴァルカン半島の由来は ギリシャの鍛冶神ってわけ♪｣ ｢カークスはアウェンティヌス (後のローマ)の丘の洞窟に住んでて 付近を荒らし回ってたわ♪｣ ｢ちなみにカーカって妹がいたそうよ♪｣ ｢『ゲリュオン』あのメデューサの血から 誕生した巨人クリュサオルと 女神カリロエの子で 蝮の女エキドナの弟よ｣ ｢三人の男の身体が腹で一つになっていて 脇腹と太腿から三つに分かれた 身体を持っていた…って こういうとわけわかんないわよねｗ｣ ｢三つの頭に6つの腕、6つの脚があり 翼が生えてたんだって！｣ ｢おまけに鎧兜を纏い盾と槍で武装… 重装歩兵の装備をしてた…｣ ｢一体どうやって 着用したんだって話よね！ ちょっと想像し辛過ぎるから 画像載っけとくわ！こんな感じよ♪｣ ⇩     山を砕き、海を割り、太陽を脅し… 長い長い旅路の末… ヘラクレスはついに辿り着いた！ 大洋オケアノスの西の果て！ エリュテイアの島！！ ｢おお！あそこに見える紅い牛の 群れんとこがゲリュオンの牧場だな!｣ ヘラクレスが牧場に近付くと 双頭の番犬オルトロスが現れた！ ｢オレサマオマエマルカジリ！｣ ヘラクレスは長旅のせいもあり もう面倒になったので オルトロスを棍棒で殴り倒した！ …オルトロスは死んでしまった… ｢なんの見せ場も 作ってやらなくてごめんな！ ちょっともう疲れてっから！｣ すると！ゲリュオン配下の牛飼い エウリュティオンが オルトロスを助けに来た！ ｢オルトロス！助けに来たぞ！ …って…嘘！？もう死んでる！？｣ ｢おのれ動物虐待野郎！ オルトロスの仇だ！覚悟しろ！｣ エウリュティオンは 捨て身で飛び掛かって来た！ ヘラクレスはホントに もう面倒だったので エウリュティオンを棍棒で殴り倒した! …エウリュティオンは死んでしまった… ｢じゃあな！良い奴に生まれ変われよ！｣     これを見ていた別の牛飼いがいた！ ハデスの牛の世話を任されていた メノイテスである！ 彼はゲリュオンの元へ走った！ ｢おい！あんたの牛が 獅子の化物に襲われてるぞ！｣ ｢なんだと！このゲリュオンに 盗みを働くとは！すぐに後悔させて… むぅ…ちょっと…これ…｣ ｢メノイテス！俺これ 装備にちょっと時間かかるから そいつどっちの方に逃げてるか見といて!｣ 颯爽と牛を連れて 帰ろうとするヘラクレス ｢帰りもまた長旅なんだよなぁ… 疲れて牛喰っちまわない ように気を付けよ…｣ しばらくして！ 後ろからゲリュオンが追いかけて来た！ ｢やっと追い付いたぞ！この牛泥棒！ 部下の命ごと償わせてやる！｣ ｢…んん？…なんだこいつ！？ …どうやって着たんだその鎧！？｣ ゲリュオンのどうやって着用したか わからない重装備に驚くヘラクレス！ ｢ようやくこのゲリュオン様の恐ろしさが 身に染みてきたようだな！ 人間如きに俺の６刀流が躱せるか！｣ ｢喰らえ！６刀流奥義！！ 六道輪廻６６６！！！｣ ６つの刃が同時に ヘラクレスに襲い掛かるッ…！ ｢あああ!もうめんどくせえなあああ!!｣ ぶっちゃけもう早く帰って寝たいし マジでもう面倒だったヘラクレス 癇癪を起こす！ ヘラクレスはゲリュオンに ヒュドラの毒矢を放ち！また放ち！ 乱れ討ちした！ ｢(ºωº)ｷﾞｬｧｧｧｧｧｧ｣ 猛毒にのた打ち回る ゲリュオンの頭上から 更にヘラクレスの容赦ない 棍棒の連撃が嵐のように降り注いだ！ …ゲリュオンは雲散霧消した… ｢…ふぅ…ちょっとすっきりした…｣ ストレス解消したヘラクレスは 多少足取りが軽くなった！     牛を連れながら長い家路を 帰り行くヘラクレスは 途中でパランティウムに立ち寄った エウアンドロス王は そんなヘラクレスを大いに歓待 ｢音に聞こえし英雄ヘラクレス！ 我が国へようこそ！ 存分にゆっくりしていってね！｣ 旅路の疲れを癒すヘラクレス…すると！ ３つ頭の巨人カークスが パランティウムの人々に 暴虐を振るっている場面に遭遇した！ ｢その牛を寄こすんだよぉ～ッ！｣ ｢やめてください！ それはヘラクレス様の！｣ カークスは人々を殴り殺すと ゲリュオンの牛を分捕って 立ち去ってしまった！ ｢あの野郎！人の牛を盗むとは 何てひでえことを！｣ 自分のことを棚に上げ 憤慨するヘラクレス！ しかし、カークスの行方がわからず 困っていると…ヘラクレスの元に カーカという女巨人が現れた！ ｢アンタがヘラクレスだね！ カークスって巨人盗賊が このパランティウムを 荒らし回ってて困ってんだ！ 力を貸してくんないかい？｣ ｢そうしたいのは山々なんだが ヤツの居場所がわかんなくて 立ち往生してるんだよね…｣ ｢カークスの居場所なら知ってるよ!｣ ｢ええ！？なんで知ってんの！？｣ ｢まあまあ！アタイに付いて来な！｣ カーカはアウェンティヌスの 丘の洞穴へと ヘラクレスを導いた するとそこには 牛を食べようとするカークスの姿が！ ｢…！カーカ！お前よぉ… 裏切りやがったなぁ～ッ！？｣ ｢その通りだよバカ兄貴！ アンタのせいでいつもアタイまで 野党扱いされんだよ！｣ ｢ええ！？兄妹だったの！？｣ ｢認めたくないけどその通りよ… こんな悪党の妹だなんてホント最悪！｣     ｢コイツのせいでアタイまで パランティウムのヤツらから疎まれてさ! いい加減うんざりなんだよ！｣ ｢強者はよぉ… 弱者から奪うもんだろぉ～ッ？｣ ｢あーあー！そんなの今時 世紀末でも通用しないから！｣ ｢そこの小せぇのがぁ…？ お前の助っ人だってえのかよぉ…？｣ 「アンタの脳みそよりかは 全然大きいから安心しな！｣ ｢この野郎ぉ…さっきから妹のくせにぃ… それが兄に対する態度かよぉ～ッ！？｣ ｢ハァ…もういいわ！ ヘラクレス！やっちゃって！」 ｢…さっきから聞いてりゃ 気持ち悪い話し方しやがって…｣ ｢人様の物を盗んだら！ 冥界以上の地獄を味わうってことを！｣ ｢原子レベルで教え込んでやんよぉ～ッ！ このビチグソがぁ～ッ！！｣ ヘラクレスは自分のことは置いといて カークスにブチギレた！ ｢オラオラオラ無駄無駄無駄 アリアリアリムラムラムラ カスカスカスミミミミィーンッ！！｣ 明らかに必要以上の暴力の嵐が カークスを襲った！ ｢( ºω :;.:...ｷﾞｬｧｧｧｧｧｧ｣ …カークスは消滅した… ｢おおヘラクレス！ よくぞ我が国を救ってくれた！ 英雄ヘラクレスに栄光あれ！｣ エウアンドロス王は ヘラクレスを大いに称えた 「ねえ王様！ 当然アタイにも何か褒美あんだろ？｣ ｢…えええ…わかったよ…｣ ｢おおカーカ！ よくぞ我が国を救ってくれた！ 英雄カーカに栄光あれ！｣ ｢…テンプレなのね…｣ ついでにカーカも ヘラクレスを助けた功績で大出世！ …その後 ローマにはカーカの神殿が建設され カーカはローマの女神として 崇められることとなったそうな…     ～次回、大地の巨人アンタイオス～   🍎アカリ🍎   ✉️arabi_akari_otoiawase@outlook.jp アカリの全貌はこちら♥️