～前回のあらすじ～ アレスの馬はゼウスでもいらん   …これはヘラクレスが 前回の８つ目の試練… ディオメデスの人喰い馬奪取のために トラキアへ向かう途中でのお話… …ヘラクレスは、トラキアへ向かう途中 テッサリア地方の都市ペライに立ち寄り 友人のペライ王 アドメトスの元へ向かった… …事の発端は、ヘラクレスが アドメトスの元を訪れるより だいぶ前に遡る… 医神アスクレピオス ｢テセウスの息子ヒッポリュトスを アルテミスの願いで生き返らせたよ！｣ ※テセウス編参照 ( 神話ですけん！ 時系列バグっててもキニシナイ！) 冥王ハデス ｢死者を生き返らせるなど世界の秩序を 乱すことだ…やれ我が弟よ…｣ 大神ゼウス ｢確かに兄者の言う通りじゃなぁ… 喰らえ雷霆！｣ アスクレピオス ｢( 'ω')ｷﾞｬｧｧｧｧｧｧ｣ 予言神アポロン ｢我が子アスクレピオスが落雷で死んだ！ これは雷霆の力…おのれ！｣ ｢雷霆を作ったキュクロプス共！ 一人残らずあの世へ送ってやる！｣ キュクロプス ｢( 'ω')ｷﾞｬｧｧｧｧｧｧ｣ ゼウス ｢アポロン！ワシの恩人達を殺すとは！ 貴様はタルタロス行きだ！｣ 女神レト ｢待って！アポロンもアルテミスも 私とあなたの子でしょ！ そこまですることないじゃない！｣ ゼウス ｢ぐぬぬ…じゃあ１年間、人間に仕える 罰を与える！いいなアポロン！｣ アポロン ｢わかりましたよ！やりゃいいんでしょ！ じゃあ１年間ペライ王 アドメトスに仕えます！｣     モイライ三姉妹 ｢アドメトスは若くして死ぬ運命ですわ｣ アポロン ｢まあまあ、そう急がずに酒でも飲んで 落ち着いて考えてくださいよ｣ モイライ ｢( 'ω')ｺﾞｸｺﾞｸ｣ アポロン ｢それじゃ、家族の誰かが代わりに死ねば 彼の死期は延びるってことで！ よろしいですね？｣ モイライ ｢うぃ～…それでよろしくってよ…｣ アドメトス ｢ウウッ…！私はもうダメだ…！｣ アポロン ｢まさか親戚の誰も彼の代わりに 名乗り出ないとは！薄情者どもめ！｣ アルケスティス ｢アポロン様！夫の命のために 妻の私が身代わりになります！｣ アポロン ｢おお！君は妻の鏡だ！ そうこなくっちゃ！ じゃあ彼の寿命は延期ってことで！｣ モイライ ｢うぃ～…それでよろしくってよ…｣ 死神タナトス ｢…約束の日時に死者を 迎えに来てみれば…アポロン貴様… 運命の女神達を騙したな…｣ ｢…人間の寿命を変えさせるなど… 神の風上にも置けぬ行為だ…｣ アポロン ｢なんとでも言いやがれ！ お前こそちゃんと仕事を 全うできるのか？俺の予言では…｣ ｢お前が連れて行くアルケスティスの魂は 人間の手によって 奪い返されると出ているぞ！｣     タナトス ｢…地上に浸り過ぎてボケたか… 人間を過信し私を侮辱するなど… 話にならぬ…｣ ｢…予定が少し狂ったが… この女の魂は冥界へ連れて行く…｣ ヘラクレス ｢お～い!アドメトス!元気でやってるか!｣ アドメトス ｢ヘラクレス！随分久しぶり… というかちょっと助けてくれ！｣ ヘラクレス ｢なんだ？久々の再開だってのに 藪から棒に…｣ アドメトス ｢私の妻の魂が死神に 持ってかれそうなんだよ！｣ ヘラクレス ｢なんだと！死神って… そこの顔面蒼白兄ちゃんか!浮いてるし!｣ タナトス ｢…なんだ？このデカブツは… こいつは当分死にそうにないな…」 ヘラクレス ｢その手に持ってる魂を返しやがれ！｣     タナトス ｢…人間がこの私に挑むと？ …どこまでも身の程を知らぬ…｣ ヘラクレス ｢ヘラクレスウルトラファイティング ネメアライオンチョークスリーパー!｣ タナトス ｢…‎(ºωº)ﾌﾞｸﾌﾞｸ…｣ アポロン ｢凄いぞ！死神が泡吹いてやがるぜ！｣ アルケスティス ｢…ハッ…！ 三途の川から船がUターンしたわ！｣ アドメトス ｢おお！ヘラクレス！ 君は私と妻の命の恩人だ！｣ アポロン ｢アルケスティスの魂も戻ったことだし！ このままアドメトスの寿命は 延長ってことでＯＫだよね？｣ モイライ ｢うぃ～…それでよろしくってよ…｣ ヘラクレス､死神タナトスを絞め落とし ペライ王アドメトスと 妃アルケスティスの命を救うッ…！！     ｢大魔女キルケ姉さんの！ 明日使える魔女知識！ まずモイライ三姉妹ね♪｣ ｢彼女達は『運命の三女神』で モイラは『割り当て』という意味 モイライはその複数形よ｣ ｢人間の運命は彼女達が 割り当て、紡ぎ、断ち切る 『糸の長さ』で考えられてたわ｣ ｢彼女らは３女神で１組… まず『運命の糸』を自らの糸巻き棒から 紡ぐのが『紡ぐ者』長女クロト｣ ｢その長さを計るのが 『長さを計る者』次女ラケシス｣ ｢最後にこの割り当てられた糸を切るのが 『不可避のもの』三女アトロポス｣ 「こうして人間の寿命は決まるの♪｣ ｢あとね、彼女達は意外に武闘派で ギガントマキアでも戦線に参加してたわ!｣ ｢青銅のこん棒で アグリオスとトオンっていう ２人のギガンテスを殴り殺してるわｗ」 ｢その上、あの大魔獣テュポンを騙して 『無常の果実』を食べさせ、彼の力を 奪って神々の勝利に貢献してるわ！｣     ｢次に紹介するのは、死神タナトスね♪｣ ｢彼は死そのものを神格化した神 …まさに死神ね｣ ｢夜の女神ニュクスが１柱で産んだ息子で 眠りの神ヒュプノスとは双子の兄弟よ｣  ｢柔和で優しいヒュプノスに対して タナトスは鉄の心臓と青銅の心を持つ 非情な神とされてるわ｣ ｢姿は有翼で剣を持ち 黒い服を着た蒼ざめた青年で 顔は双子のヒュプノスと 見分けが付かないわねｗ｣ ｢寿命を迎える人間の髪を 剣で一房切り取って 冥王ハデスに捧げて 魂を冥界に連れて行き 冥界の住民とするの｣ ｢英雄の魂はヘルメスが冥府に運んで 凡人の魂はタナトスが冥界へ運ぶ って言われてるわ｣ ｢どんな贈り物も求めず 犠牲や歌を捧げ崇めても タナトスの意志は変えられない…｣ ｢死の運命を回避する 慈悲を与えない神だったから 祭壇も無くて 崇められる事も無かったみたい…｣ ｢タナトスとヒュプノスは 大地の遥か下方の奈落タルタロスの 領域に館を構えているか…｣ ｢もしくは、冥界の門の近くにある オネイロス(夢)が絡まる ニレの巨樹の周りに住んでるらしいわ♪｣     ～次回、ヘラクレス第９の試練～   🍎アカリ🍎   メールでのご予約も待ってます✨ ✉️arabi_akari_otoiawase@outlook.jp アカリの全貌はこちら♥️