️📝勇者イアソン、アルゴ号と共に眠る

  ～前回のあらすじ～ タロスちゃん可哀想に！   4年の旅路を経て イアソンはイオルコスに戻ってきた ｢ペリアス！言われた通り 金羊毛皮を持ってきたぞ！ 今度こそ王位を譲ってもらおうか！｣ しかしペリアス イアソンが絶対に戻らないと確信し それを理由に幽閉中の イアソンの父アイソンと 幼い弟プロマコスを殺害していた ｢イアソンはとんだ腰抜けじゃの！ 王との約束を守らず逃げおったわい！ 王を謀った責任は 家族にとってもらわねばなるまいて！｣ このことにショックを受けた アイソンの妻ポリュメレも、嘆き悲しみ ２人の後を追うように自害していた ｢金羊毛皮なんぞ！ そんな昔の約束などとうに忘れたわ! お前の父アイソンは お前のことを心配する余りに 衰弱して死んだ！｣ ｢お前の母ポリュメレも そのことに絶望し お前の幼い弟プロマコスを 道連れに自害したのだ！｣ ｢全てお前が原因だ！ 自分の親族を蔑ろにし 破滅させるような男に 王位を継ぐ資格などない！｣ ｢せめてもの兄上達への供物として その金羊毛皮は置いていけ！ 本物かどうかもまだわからんからな！｣ …余りのことに呆然自失するイアソン… 言われるが儘にペリアスに 金羊毛皮を渡し…王宮を後にした…     一人、絶望に打ちのめされるイアソン… いっそペリアスを殺して 王位を簒奪してやりたい… だが…アルゴナウタイには ペリアスの息子 アカストスも参加していた… ペリアスの悪行を表沙汰にもできない… ｢…どうしてこんなことに… 一体、俺は何のために…｣ ｢…アウゴナウタイを 動かすことも出来ない… どうすればいいんだ…｣ イアソンが頼みにできたのは唯一 メディアだけだった ｢…メディア…俺にはもう君しかいない… 助けてくれ…｣ 哀しみの余り何も出来ず 塞ぎ込んでいる夫イアソンに 相談を持ち掛けられたメディア ｢我が夫をこんな目に会わせたペリアス… 我が夫の両親… 幼い弟まで手にかけたペリアス…｣ ｢安心してイアソン… 必ず復讐してあげるわ… アレには…これ以上ない 苦痛と死をもって償わせなきゃ…｣ メディアは魔法で老婆に姿を変え､単身で イオルコスの王宮へと乗り込んだ…     老婆の姿のまま、ペリアスの前に 姿を現し謁見するメディア ｢なんじゃお主？ …見覚えのない老婆じゃの？ …どこぞの占い師か？」 ｢…私は月の女神アルテミスの使い… ペリアス王に若返りの術を 授けに参りました…｣ メディアはペリアス王の眼前で 変身の魔法を解いて老いの影を取り去り 本来の若々しい姿に戻って見せた！ ｢なんと！こんなことが！？ 本当に若返りおった！｣ ｢女神の恩寵あらば 王もこのように若返ることが叶います｣ 気を良くしたペリアス メディアを貴賓室へ招いてもてなした そこへペリアスの娘達が訪ねて来た ｢さっきの若返りの術、凄いですね！ 魔法…というヤツですか？｣ ｢…まあ、そういう類のものです｣ ｢あの…良かったら私達にも 手解きをお願いできませんか？｣ ｢…魔法使いになりたいのですか？｣ ｢いえ…ただ､親孝行のために､私達で お父様を若返らせてあげたらなって…｣ ｢…随分とお父様を慕っているのですね｣ ｢それはもう！お父様ほど 愛情深い父親は他にいませんもの！｣ ｢…わかりました…それならば 魔法の手解きをして差し上げましょう｣     歓喜する娘達の前で、メディアは 若返りの魔法を実践して見せるという ｢まず…この薬草を大鍋に入れ… グツグツ煮て…｣ ｢次に…この老いた羊を… このようにして…｣ …メディアは老羊を鉈で バラバラに切り刻み そのまま大鍋に放り込んだ…！ …絶句する娘達… …メディアはそんな彼女らを 気にも留めず グツグツと煮える大鍋の前で 何か呪文を唱えた… …すると…！ …八つ裂きにされたはずの老羊が すっかり若返った羊となって 大鍋から飛び出してきた…！ ｢す…凄い！ホントに若返ったわ！｣ ｢…これが若返りの術です…よろしければ この薬草を差し上げますわ…｣ ｢いいんですか！？｣ ｢ぜひ、お役に立ててください… 見て頂いた通りにしていただければ 必ず魔法は成功しますから…｣ …その夜、娘達は薬草を入れ 煮立った釜を用意すると ペリアスの寝室へ忍び入った 娘達の手にはそれぞれ 斧・鉈・鋸が握られていた ｢お父様…すぐ元気な頃へ 若返らせてあげますからね♪｣     寝室は凄惨な有様となった…床も壁も 至るところが飛び散った血で彩られ… 血塗れの姿となった娘達は 窯の前で立ち尽くしていた… ｢どうして！？ 彼女に言われた手順通りにやったのに！ 何故お父様は若返って出てこないの！？｣ …メディアが娘達に渡した 薬草は偽物だった… 当然、ペリアスが若返って 蘇生することはなかった… こうしてメディアの手によって イアソンの復讐は遂げられた… しかし、この壮絶な復讐は すぐに人々の知るところとなった イオルコスの民は イアソンを歓迎するどころか メディアの魔力と残酷さに 怒りと恐怖を覚え イアソンのことも同じく拒絶した これによりイアソンは王位を ペリアスの息子であり アルゴナウタイとして旅を共にした アカストスに譲った ｢イアソン… 僕は父ペリアスの意志に反してまで アルゴナウタイに参加した…｣ ｢それなのに…こんな惨たらしいものが その戦友へのお返しか！？｣ ｢イアソンとメディアを国外追放に処する! アルゴナウタイも解散とする！｣ ｢この国に君の居場所なんてない！ その魔女と共に何処へ也と失せろ！｣     イアソンは失意のうちに故国を追われ… メディアと共に他国へと逃れていった…   ～次回 ２人はコリントスで割と幸せな日々へ～   🍎アカリ🍎   【 11月の予定 】 11/19～お休みの予定です お誘いはメール・DM・お電話にて📞 コスプレのご希望もお待ちしてます   👇🏻ご連絡はこちら👇🏻 ✉️arabi_akari_otoiawase@outlook.jp X 〜アカリの日常〜(DM予約も) 📞 前日専用回線044-276-6762 (14:00-24:00) 📞当日電話番号044-233-4152 (8:00-24:00) .˚⊹⁺‧┈┈┈┈┈┈┈ 【 ご予約用フォーマット 】 ①お名前 ②お電話番号  ③お店利用歴 有無 ④ご予約日時   (13:10,15:20,17:30,19:30,21:40〜 のご案内です) その他コスプレのご希望などなど メール、DMに書いて送ってください🫶   ┈┈┈┈┈‧⁺ ⊹˚.   11月コスプレは OLさん＆ニットワンピ🍒       各種リンクはこちら🔗