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Blog@arabian🤴エピローグ~エリザベスの晩年~アルマダの海戦勝利後の英国は 史上最も輝かしい時代だった と言われていますが 実際は問題だらけでした 経済は戦争の負担のおかげで 破綻寸前だし エリザベス59歳の時 疫病の大流行により ロンドンで15万8千人の死者 英国大混乱 エリザベス61歳の時 5年間に渡る天候不良により飢饉勃発 貧困層による暴動が起きる こんな感じで、相変わらずエリザベスは ずっと苦難の只中にいました それでもエリザベスは 宮廷内のパワーバランスを コントロールし続けていたんですが 如何な人間も寄る年波には勝てない ロバート・ダドリー ウィリアム・セシル フランシス・ウォルシンガム… エリザベスの寵臣たち エリザベスが還暦を迎える前に 全員先に逝ってしまいます そしてついに 宮廷内に問題児が現れるッ…! この頃、家臣として重用されていたのは 若くて人気者 エセックス伯ロバート・デヴァル エリザベスは若くてイケメンな エセックス伯を気に入っていたそうで 随分と可愛がったそうな これに調子に乗ったエセックス伯 他の家臣たちと問題を起こしまくるッ…! この時点ではエリザベスも 「若くて元気が良いことね」くらいにしか 思ってなかったんですが… エセックス伯の増長は止まらず ついに エリザベスの命令すら無視し始める! エリザベス「流石に言うことも 聞かなくなった子には 仕事なんて任せらんないわね…」 当然のことながら エセックス伯への寵愛を弱めていきます ところが、今度はエリザベスに 不満を持ったエセックス伯 よりにもよって議会の場において エリザベスに言い争いを仕掛けてくる! これには流石のエリザベスも お冠を頂いた上からのお冠! エセックス伯に 女王必殺の平手打ち炸裂ッ…! エセックス伯、これには流石に反省… するどころか、激怒して帰宅ッ…! 更にそれから仮病を装って 引き籠って出てこないッ…! 思春期かよ小僧ッ…! さながらブレーキの壊れた 暴走機関車と化したエセックス伯 こうなったら脱線して 事故るまで止まりません ある時、エセックス伯が メインの収入源として持っていた 葡萄酒の輸入関税請負特許状の 期限が切れました エセックス伯、エリザベスに 特許状の更新を申し出ます エリザベス「あなたのような 分も弁えられない人間に、特許状なんて 渡せるわけがないでしょう?」 エセックス伯、特許状の更新ならず! キレてクーデターを企て始めるッ…! 「俺、人気者やし ロンドン市民も支持してくれるやろ!」 …取り返しのつかないレベルの 認知の歪みが起きていました… 最初の人気だけで結局実力がなかった エセックス伯を支持する者はおらず クーデターは実現せず さらにこの杜撰な企ては すぐ明るみに出ました 直接の出頭を命じられるエセックス伯 彼はこれを拒否! 「こうなったら決起や!皆、俺に続け! 老いぼれ女王を駆逐してやる!」 …速攻で鎮圧されて処刑ッ…!! 34歳で断頭台の露と消えました ご愁傷さまです 旺盛な出世欲だけで それに能力の付いていかない 自己中心的な小物の小さな物語でした 「流石に甘やかし過ぎたなぁ… もっと厳しく𠮟っとけばよかった…」 「可愛がって育てようとしたんだけど… そうすると上手くいかないものね…」 「それに私も、もう66歳…すっかり クラゲになっちまったってわけね… よくここまで生きてこれたものだわ…」 エリザベス、晩年は公衆の面前や 臣下の前に姿を見せず 奥まった部屋で女官一人を 侍らせて過ごしていたそうで エセックス伯の反乱未遂から二年後 エリザベス69歳の時 急に容体が悪化 食事をとるのも困難な状態 医者が薬を飲んでくださいと説得するも 死期を悟って覚悟を決めていたエリザベス 「もういいわ…下がりなさい…」 と薬を断り 70歳にて崩御 当時の寿命からすると大往生です 一応、後日談として書きましたが… 如何な超人も、年には勝てないもんですね とはいえエリザベスの物語は 今度こそ終わりです! 皆さんも晩年に至るまで 一日一日を最良にしていきまっしょい! 🍎アカリ🍎 【 10月の予定 】 お誘いはメール・DM・お電話で📞 コスプレご希望あれば明記ください 👇🏻ご連絡はこちら👇🏻 ✉️arabi_akari_otoiawase@outlook.jp X 〜アカリの日常〜(DM予約可能) 📞 前日専用回線044-276-6762 (14:00-24:00) 📞当日電話番号044-233-4152 (8:00-24:00) .˚⊹⁺‧┈┈┈┈┈┈┈ 【 ご予約用フォーマット 】 ①お名前 ②お電話番号 ③お店利用歴 有無 ④ご予約日時 (13:10,15:20,17:30 19:30,21:40 〜のご案内です) その他コスプレのご希望などなど メール、DMに書いて送ってください🫶 ┈┈┈┈┈‧⁺ ⊹˚. 各種リンクはこちら🔗ブログ一覧
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Blog@arabian🤴 エリザベス・テューダーの一生~あらすじ~ 怒りに任せてはダメ 碇に任せないのもダメ 勝利を目前に風が吹き その場に留まることも 英国艦隊に近づくことも 陣形を保つことも 出来なくなってしまったスペイン艦隊 傍では主力艦が操作を誤って 航行不能になり フランシス・ドレイクに拿捕されたり 火薬庫代わりだった補給船が 事故で爆発して航行できなくなったり もうグダグダ スペイン艦隊、完全に戦意喪失 撤退を余儀なくされたものの スペイン艦隊の船も銃撃戦と 砲弾戦で穴だらけになっていた 帰国途中、艦隊の多数が 船体がもたなくなり沈没していきました 沈没を免れるために 船を沖に停泊させても 今度は沖の要塞に待ち受けていた 英国兵に虐殺されてしまいます ブリテン島の沖に停泊すると 虐殺されてしまう スペイン艦隊は最短ルートで帰れずに 迂回を与儀なくされます 長い長い迂回の航行に 耐えれず沈没する船団 停泊した先で虐殺される船団 スペイン艦隊の帰路は凄惨だった なんとこのアルマダ海戦での スペイン艦隊、戦いで沈んだ船より 帰り道で沈んだ船の方が多かったそうな 命からがら逃げ帰って 生き延びることが出来た兵は 艦隊のたった三分の一 一方で実に二万の兵が悲惨な死を遂げた これには流石のフェリペ二世も ショックを受けた 「最強国である我が無敵艦隊が… 弱小英国艦隊にボロ負け…?」 しかしフェリペ二世は立派でした ヤケになったり乱れたりしなかったんです これは凄い!普通、こんなこと起きたら 自暴自棄になっちゃいますよ 流石、名君と語り継がれるだけあります 指揮官を罰することもせず この後、ちゃんとスペイン艦隊も 立て直したそうな 人材采配はアホだったけどね! あと碇切ったヤツは罰した方がいいよ! アカリは許しませんからね! とはいえ、英国との戦争に 大敗したことで経済は破綻 財政はドンドン逼迫していき ダメになる一方 アルマダが負けたことで 完全にスペインの流れが 変わってしまいました 「スペイン大したことなくね?」 「弱ってるから略奪し放題じゃね?」 スペインの国としての 地位は失墜していき 海賊行為で富も奪われ それに相反して出費は嵩む それでもまだフェリペ二世の治世では 国を保つことが出来ていました しかし彼以降 フェリペ三世、四世…彼らは凡人でした フェリペ四世に至っては 無能王なんて言われる始末 国の辛い時を継ぐのが エリザベスのような名君ならば 何とか保つが、凡人だと潰してしまう 何ともわかりやすい結果です 一方、艱難辛苦を全て退け 潰れる寸前の英国を 何とか保たせたエリザベス1世 エリザベスの勝因とは 何にも増して、内紛をさせなかったこと にあると思いますね 並外れてバランス感覚に長け 人の扱い・活かし方が上手く 人の采配を間違えなかった 女性というハンデがありながら 国内・宮廷内を纏めることが できていたことにより 英国の崩壊を防ぎ、守り切った 苦難に満ちた幼少期 勉強に打ち込んだ青年期 姉から疎まれ殺されかけ 女王になっても苦難の連続 その一つ一つを解決しながら 戦争さえも乗り越えた この後もエリザベスは山積みな問題に 頭を悩ませながら 女王という宿命に生ききります 最後に…英国女王エリザベス1世… 生涯独身を貫いた彼女には 当然子供がいなかった 自分の後継者についても 何等意向を漏らしてはいなかった しかし、晩年の彼女がスコットランド国王 ジェイムズ6世に送った手紙には イングランド王位継承を 仄めかすものがあり その意を受けた宰相ウィリアム・セシルも ジェイムズとの極秘交渉を始めていた そしてエリザベス1世は70歳で崩御 特使ロバート・ケアリーが 3日3晩馬車を飛ばして エディンバラに向かい ジェイムズの イングランド王位継承決定を報告 イングランド国王 ジェイムズ1世の誕生である この日からスコットランド・イングランド 両王国は同一人の国王を戴く 同君連合となり それ以後現在に至る400年 王朝は幾度かかわれども 二つの国の国王は常に ジェイムズ1世の子孫が務めている 現在の英国王家は今日に至るまで 処女王エリザベスの血ではなく 断頭台にたおれた メアリー・スチュアートの血を 受け継いでいるのです ~英国テューダー朝が スチュアート朝に至るまでの 長い長いお話でした。完~ 🍎アカリ🍎 ご連絡はこちらブログ一覧
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