ワンフェス2026、転売ヤーへの殺意。
2026年2月8日(日)ワンダーフェスティバル2026
フォロワーから「ワンフェスにイサギちゃんが好きそうなブツが出展されるみたいよ」と教えてもらったのをきっかけに、私はすぐさま確実に購入できる術を小さき脳みそで考えた。
そう、【前泊】。
前日の夜からお泊まりして、朝早くから会場で待機していれば買えるだろう、と予想した。
会場は【幕張メッセ】
宿泊先は【アパホテル&リゾート海浜幕張】
ワンダーフェスティバルとは、主にフィギュアの組み立てキット、もしくは塗装済みのフィギュアパーツやソフビなどの造形物を版権元から販売の許諾を得て出展・売買ができるイベントである。
更に今回のイベントは【ウルトラマン】とのコラボブースもあるというのだ。
このイベントには特撮ファン向けの出展品が数多く並ぶため、過去にはシン・仮面ライダーとのコラボも行っていたようだ。
去年から特撮作品にハマり、とくに私は最強の怪獣である【ゴジラ】にメロメロなのだ。
怪獣といえば破壊行動をする怖い生物だと思われるだろう。しかし、ゴジラは優しい生物なのだ。
🦖「ママが帰ってこない…日本列島に行ったっきり帰って来ない…」
🇯🇵「骨にしたやで^ν^」
🦖「……!!!!!」
ママの骨を返してもらうために広い海をザブザブ泳いで日本へ。
ちなみに骨は返して貰えませんでした。日本が悪です。
ママゴジラが骨になってしまった理由は、人間が作ってしまった【オキシジェンデストロイヤー】のせいなのだ。
爆弾とはまた違い、起動すると周囲の酸素を破壊するという代物。酸素を失った生物たちは、生きるために1番必要な呼吸の術を失うだけでなく、自身の細胞内に含まれている酸素も破壊されるので、肉体そのものを破壊されてしまうのだ。
その【オキシジェンデストロイヤー】を模したボールペンが今回のワンダーフェスティバルにて出展されるというのだ。
フォロワーからオキシジェンデストロイヤーペンが出展されるということを教えてもらい、私はワクワクが止まらなかった。何度も何度も出展元のディーラーさんのアカウントをチェックした。
2月7日 夜
チケットを携え、宿泊先に向かいチェックインを済ませ、さっさと風呂に入りベッドイン。
5:00に起きれるようにアラームをしっかりかけた。
そして翌日の朝、普段はアラームに一切気が付かない私だがしっかりと一発目のアラームで起床。
起きて最初に目にしたのは、窓から見えた景色だ。
【吹雪】
とりあえず現実逃避のために大浴場へ。
ぬくぬくと芯から温まり、身支度を整えるためにまたお部屋へ戻る。ホテルの施設にはいくつもの窓があるが、どの窓からも雪景色がうつっていた。🖕。
私は1つ、危惧していたことがあった。
それは【徹夜組】という生物である。
【徹夜組-ヒト科・ガイアク種-】
こいつらは前日の夜から会場付近で勝手に列を形成し、正規の列形成時間にゾロゾロと集団で割り込んでくる害獣である。これが湧いてしまうと、もう常識的な時間に行ったところで列の後ろにまわされ、開場時間になったところでなかなか会場に入れないのだ。🖕。
ところが今回はこの大雪だ。さすがにあの害獣たちも寒くて徹夜どころではないだろう。まあ8:00くらいに会場へ向かって、並ぶ場所をスタッフに確認して、列の招集時間になるまで食事やトイレを済ませておけばいいだろう。
(この考えが甘かった。)
8:00
防寒着を限界まで装備し、いざ吹雪の幕張メッセへ。
ちょっと帰りたいかも💦
いやいやでも欲しいものを手に入れるためだ。
頑張るぞ。
はあっ……、はあっ……、雪の中歩くのってすげぇ疲れる……。
会場に到着し、スタッフさんに「一般入場は何時頃に招集かかりますか?」と訪ね、「だいたい開場時間の10分前、人の集まり次第では早めることもありますが、ちゃんとアナウンスしますのでご安心ください☺️」と説明され、礼を伝えたのちに私はおしっこをするためにトイレへ。
排尿し、コンビニで買った干し梅のお菓子をしゃぶり、ベンチで音楽を聴きながら待機。外には喫煙所もあったのでヤニも摂取。
外の様子はどうなっているか、そもそも目当てのディーラーさんたちは会場に到着しているのだろうか、とSNS・Xでこまめにチェックした。
そして1つ目に止まったポスト……
「C区もう並び始めました!」
おうおうおうおうどういうことだまだ9:30にもなってねえぞおい。
【C区】というのは入場チケットの区分であり、C区は開場時間である10:00に入場できる一般入場チケットである。
私も慌てて列形成場所へと向かったが、そこにはもう数百人が並んでいた。終わった。🖕。
どうやら前の方にいるのは害獣【徹夜組】だそうな。コミケのときにもこいつらは湧きだすが、本当に何とかして欲しい。
極寒の吹雪の中、耐えに耐えてなんとか会場に入れたが、その時点で時刻は10:30。
1番の目当てである【オキシジェンデストロイヤーペン】を出展しているディーラーさんのもとへ早歩きで向かう。はやくっ、はやくっ。
見つけた!ブースのまわりには人集りもいないため、ほっとした気持ちで駆け寄った。
え。
【完売】
「ほっ、ぇ、ふしゅっ、デュフッwぁえwwwこポ、完売でしたかぁwwwんぇ、Xでもバズってましたもんねぇwwwスッ、ぁ、再販待ってまぁすwwwオ応援してますっwww」
泣いた。
普通に。
完全に敗北してしまった。徹夜組に。
私は「あ、まあ?他に欲しいものあるんで?そちらのブースに向かうだけですけど?」というような雰囲気を出しつつ、早歩きで会場の隅っこに向かってXに泣き言を投稿。
しばらく立ち尽くした。
「っすー、えっとぉ…〇〇さんは何番の島だっけなあ…ズビッ、ふぅ寒w」
寒くて鼻水が出てるだけですけど?と装いつつ普通に泣いていた。ぼっちでブツブツと独り言を唱えながら会場を歩く哀れなオタク。
そんな可哀想なオタクにも良いことはある。
「おっほぉwあ、こんちぁ〜…持ってこれたんすねwwwいやあ雪だと難しいかもって言ってたんでwwwあ嬉しいなあ〜デザフェスのときぼく土曜日でェ、日曜日にいましたもんね?いやあほんとほんと……じゃこれ頂きますwww」
勝った。買った。
デザフェス2025【冬】で購入の機会を逃してしまった狐のお面だ。私はとにかくお面が好きなのだ。
次の撮影に使わせて頂きます✨️
次は怪獣のお位牌、あとはアダムのアクリルフィギュアに……欲しいものはまだまだある。
【完売】【完売】【完売】【完売】【完売】【完売】
🙂。
またしばらく立ち尽くした。もう目当てのブースは全てまわった。あとはもうフラフラと散歩するしかない。
そして見つけた厨二病アイテム。
ズラっと並んだ木製の大型の剣や魔法の杖、その隅に置かれた1つの武器に目を奪われた。
「あこれお願いします。現金で。」
弓だ。かっこいい。やばい。馬とか乗りたい。ヤックルとか。やば。
弓を買えた喜びで私は今回のイベントにかなり満足感を覚えた。
が、しかし。
「オキシジェンデストロイヤー……一応メルカリをだな……まさか出てな、んぉお゛ッッッ!?!?」
【転売ヤー】
そう、徹夜組の次に害獣と言われている生物だ。
恨むべき相手を捉えた私は、弓をグッと握り、矢を添えて目いっぱい弦を引いた。
私たちの戦いは、いつになったら終焉を迎えるのだろうか。
〜END〜