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Blog@arabian電車泥棒④あの時の駅員さんの もはや諦めるしかないとなった上での アンニュイな表情 そしてボソッと言い放った 「あ~あ…もういいよ…」 という最後の言葉 今でも私の耳にこびりついて離れません 嗚呼、無常 あの寂しそうに肩を落とした背中はまるで 半日かけて山で 大きな蝉を追い掛け回した挙句 まんまと取り逃がしてしまい もはや夏休みも折り返し地点を とうに過ぎて残り僅かにも関わらず 昆虫採集の自由研究が 到底間に合いそうになく 半ば投げやりになっている 虫取り少年のように見えました レ・ミゼラブル 越えて 蝉ゼラブル とでもいいましょうか お後がよろしいようで どもね 🍎アカリ🍎 ꫛꫀꪝ✧‧˚X 公式LINE ✉️arabi_akari_otoiawase@outlook.jp ご予約詳細は🈁ブログ一覧
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Blog@arabian電車泥棒②電車に乗り込み、発車までの一時を 涼やかに過ごそうとしていたものの 外の喧騒は一向に収まる気配を見せず それどころか なんということでしょう 駅員さんと男性の言い争いが 段々と私の車両に 近付いてくるではありませんか そして次の瞬間 とてつもなく大きなシルエットが 私の目の前に滑り込んできました その男性は一見して異形を象っていました でっぷりとした巨体 双肩に抱えた俵の如き大荷物 風呂敷に包んだだけの謎の二つの塊を見て これは夜逃げか昼逃げか 私は一瞬、混乱の余り言葉を失い 立ち尽くすばかりでありました 🍎アカリ🍎 ꫛꫀꪝ✧‧˚X 公式LINE ✉️arabi_akari_otoiawase@outlook.jp ご予約詳細は🈁ブログ一覧
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