シャーッ!ッポン!(下)
ども!アカリです!
夏に向けて涼感たっぷりお話ばしたい
今日は背筋がスゥッとすることでしょう…
なぜなら私はこの話を聞いたあの日から
ずっと抜け出せずにいるのですから…
美容師さんの話はこうでした。
「私、実は昔その近所に住んでましてね。
近くに野良猫が沢山いたんです。
そこには三毛猫の家族がいましてね。
毎年ポンポン、子供を産むんですよ。
私はね、何だかヤバいな〜、怖いな〜、と
思ってたんですけどね。ある日また猫が
子を産んでたんですよ。その場所がね、
墓地だったんですよ。そこに4匹も。
いたんですよ。私はね、ヤバいなぁ怖いなぁ
と思いながら、なぜか足が勝手に猫の方に
ツーツーツーッ…と動いて行ったんですねぇ。
そしたらその瞬間ですよ、母猫が、ピョンッ!
飛び上がって、私から逃げたんですねぇ。
そして恐る恐る足元を見ると4匹の子猫が真っ黒な眼でポカーンと口を開けながら、
私を見ていたんです。ヤバイナーコワイナーと
思っていたら、私、次の瞬間、その中の
1匹の子猫をヒョイッと抱き上げてしまって
いたんですねぇ。それがですね、子猫がね、
抱き上げても、相変わらず、あまりにも
ポカーンとした顔をしてるもんですからね。
私、怖くなってきてしまいましてねぇ。
すぐに元の場所に戻したんですよ。
そしたらね、その猫の口から……
シャーッ!ッポン!…シャーッ!ッポン!
……確かに聞こえたんですよ。
私、恐ろしくなってしまいましてねぇ。
直ぐにその場から逃げたんです。
…その時の猫…ミケだったんです…」
私は背中から水を被った様に震えました
「まさか…その子猫は…」
美容師さんは、黙って、深く頷きました
あの時、抱き上げられた三毛猫は
なまじっか人間の匂いが着いたが為に
母からも、兄弟からも疎まれ
あの日、あの草むらに一人で…
そこにおかんが通りかかり
アカリに相対することとなった
これが事の真相です
この世界には 人の運命を司る
何らかの超越的な
「 律 」
神の手が 存在するのだろうか
少なくとも 人は自分の意志さえ
自由にはできない
…まあ全部あかりの想像なんですけどね
一人で点と点が繋がったと
盛り上がってしまったアカリを
主よ、どうか寛大な御心でお許しください
そして、今日もいい日になりますよう
主よ、アカリをお導き下さい
皆様も、本日、神の御加護があらんことを
Amen
by.無宗教のアカリ
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今日もいい日にしましょう☀️
🌙 アカリ 🕌
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