案内されると金の蓮の上で彼女は待っている。
美神の誕生か？金瓶梅なので潘金蓮のオマージュ？
李音さんは常に楽しむことに挑戦するが善性が根幹にあるので、美神のほうか？
ご挨拶の言葉を交わし手を繋いでお部屋に。そこはもう李音ワールド。
会えなかった短い間に溜まった想いを伝えたくとも時は止まり伝えきれない。
豪奢でありながら暖かい唯一無比のオーラに包まれ、すべてを見通し理解してくれるような眼差しに痺れ迷う。
圧倒的な技に溺れ語彙を失い、時に笑い、気がつけば現実に帰るとき。
楽しくバカになれた。もっとバカになりたい。
的確に会話を返し、対手を理解し超えてくれる女性との時が失われる。
でも確かに充足がそこにはあった。
出会えてよかった。生きている時間が少しズレたら出会えなかった。

きっと次に会うときに僕はまた初恋に落ちる。