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数年ぶりの再訪。
当時の楽しい会話や癒し、何より別れ際まで離れ難きほどに見届けてくれるお姿が印象深く、ずっと懐古。心赴くままに貴女の元へ足が向かう。
記憶に残っていないのでは?・・との一抹の不安が頭をよぎりつつ、久々のご対面。心配に及ばず、覚えていてくれた!ホッと安堵し、嬉しく心躍る。
真冬の寒さで凍える我が身にすぐ気付く貴女。暖めようと手を握り返してくれる気遣いとやさしさ。暖まった奥の院まで連れ添う貴女の麗しくキレかわな姿を後追いするだけで、これまた胸高鳴る。
そんな無邪気にテンション高まる私を、快く迎え入れる貴女の朗らかな性格と立ち振舞いの一つ一つが、身に染みる。以前と変わらぬままの自然で気さくに明るく接してくれるホスピタリティも、他で味わい得ない。
営みは全て任せるつもりだった。
ただ、キュートで魅力的な美貌や、可愛らしさ溢れる恥じらいの反応、そして奥ゆかしい所作一つ一つに、高鳴る衝動を抑えきれなくなった不束者のわたし。意に反して無意識のうちに積極姿勢に転じ・・。貴女の全てを、そして花園を貪ること無我夢中。互いに絡み合いつつ感じあった果てのイッた開放感は、この上ない。
対面当初に凍えていた身体は、貴女の献身のおかげですっかり温暖化。文豪も贔屓の「最中」で一服しつつの会話は、とっても楽しく心地よい。一緒のお風呂で心身とも一層ホットに。
極め付きは、貴女が奏でる至高のマット。数年前とも一味違う密着度高い凄みの妙技。時を忘れるほどに至福のひとときを迎え、身体は更に灼熱化。
ずっとお会いできておらず、その間それぞれに人生いろいろを経験。そんな中で、今回こうして再び交じり合い、気付かせてもらえた、自分を冷静に客観視できることにもなる「幽体離脱」の大切さ。さらには、貴女と今後もっと身を寄せ合うことで、つながりと安らぎをビビッドに感じられることへワクワク沸騰するような期待感。
胸の高鳴りと体温上昇がどこまで続くか、不束なわたしにはとても測り知り得ない。
とはいえ、今回のお別れ時も、最後の最後まで見届けてくれる貴女の愛くるしく人なつっこい姿に、私は恥じらいつつも後ろ髪をひかれる。別れた後までその残像が灯のように、こちらの胸にともされた感じで、今なお私を明るく照らし続けている。