-
次の記事
-
Blog@arabianリアルすみっコぐらし 後編~前回のあらすじ~ 電車の連結部から謎の女が西から東 不気味な女性が立ち去ったので 心持ちホっとしていると そんな傍から また反対側の連結部の扉の開く音 そして速足でかける パンプスのカッカッカ… という音が近づいてきます 八尺様の如き彼女が、戻ってきました そしてまたアカリの傍の 連結部を乱暴に開け放つと 身を屈め、ガラガラと扉を閉め 天野岩戸の如く閉じこもりました そして、連結部の窓から 相変わらず目だけを覗かせて こちらをギョロギョロと 落ち着きなく見渡しているのです アカリはなぜだか 彼女から目が離せないでいました なぜかというと、この女性の顔、ずっと ニコニコと口角を上げて 笑っているのです すると、ついに 目が合ってしまいました ニコニコ八尺様と 目が合ってしまったのです 彼女の表情にはまるで変化がありません ずっとニコニコしたまま 変わったことといえば 右往左往していた目玉が アカリに焦点を絞り 動かなくなったことです 冷や汗が流れる中で 脳内にある一つの可能性が過ぎりました 「あれ? これ私にしか見えてないんじゃね?」 とっさに八尺様から目を逸らし 周りを見渡しました 隣のおじさんから、女子高生 果ては乳母車の乳飲み子に至るまで 全員、眉根に皺を寄せ、怪訝な表情で 八尺様のことを見ていました あの時、八尺様は、確かにあの車両の 注目を独り占めしていました 間違いなく あの時のあの車両のアイドルは 八尺様だったのです 共通認識に安堵したアカリは 恐る恐る視線を 例の天野岩戸連結部に戻しました …いませんでした 周りの皆さんを見渡しても もう連結部を見ている人はいません 一体、あれは何だったのか 結局、次の駅で降りるまで 彼女の姿は見えず アカリにはあの女性の正体が 気になるだけでわからず終い やはりあれは 私にだけ見えていた春の妖精なのか いや、そんな可愛いらしいものならば よかったのですが あの暗い服装に長い髪 やたらに機敏な挙動 何より、どうしても未だに あのニコニコと口角を釣り上げていた顔が 頭から離れないのです 🌙 アカリ 🕌 ご連絡&各種リンクはこちらブログ一覧
-
-
前の記事
-
Blog@arabianポリコロンギヌスの槍こんにちはアカリです 野球などメリケンに心を売り渡した 売国奴のすること そう思っていた時代が アカリにもありました 根っからの文化部のアカリですから 青春はデヴィッド・サンヴォーンに捧げ サックスでオ・パッキャラマラド してましたから そこは和楽器ちゃうんかい! と言われそうですが 多様性の時代なんでね BLMとかLGBTとかIWGPとか そんなね 配慮のない言葉使いしてたら ポリコレ棒どころか ポリコロンギヌスの槍で 貫かれてまいますから ちなみにロンギヌスって単にたまたま キリストの処刑人だっただけで もう一人はカシウスさんだから カシウスの槍つって 聖遺物として保管されてますがね キリストの体に触れたものは 全て聖遺物になっちゃうんですから キリストまじハンパネェ 聖骸布とかドラクエの初期装備のボロい布 5Gでも売れませんよ それがキリストが着たら 天空ロト装備扱いですよ もうただのブルセラみたいなもんやんけ! JKブランドと何が違うねん! …なんて配慮の欠ける 発言などしようものなら この多様性を認めなければ& 宗教に寛容であらねばならぬ昨今 敬虔なキリシタンの方々の耳に 斯様な戯言が聞かれようものなら 和の心でもってしても いとおカシウスの槍で貫かれてまいますから いや、そんな話はどうでもいいんですよ アカリが間違っていたんです 野球、いや、BaseBallは素晴らしい これからは野球のことを敬いを込めて BB、B2と呼ぶことにします こないだのWBCで心からそう思いました 日本もまだまだ 黒沢だけじゃないんだなと ニンジャちょんまげ侍ゲイシャ 寿司天ぷらアニメだけじゃねーんだぞと 日本って野球で世界一になれるんだなぁ 大谷選手も村上選手も 足を向けて寝れませんよ ここぞとばかりに応援して 目頭の熱くなったアカリ …でもアレ、活躍してるの アカリじゃねんだよなぁ 🌙 アカリ 🕌 ご連絡&各種リンクはこちらブログ一覧
-